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アカボシゴマダラ 麟翅目 タテハチョウ科
成虫の前翅長40〜53mmになる大型のタテハチョウ。翅は黒地に白の斑紋があり,白黒の縞模様に見える。夏型成虫は後翅後部に赤い斑紋を持つが、発達がやや弱くリング状になりにくい。春型は赤い斑紋を持たず、黒色部分が少なく全体に白っぽく見える(特に雌)。日本には、もともと奄美大島とその周辺の島々だけに固有の亜種が分布するが、1995年に埼玉県秋ヶ瀬公園などで突如として確認された。この埼玉での発生は一時的なもので終わったが、これに続く数年間には神奈川県を中心とする関東地方南部でも多数発生・定着するようになった。2006年には東京都内でも発生し、2010年以降には関東地方北部や山梨県・静岡県、さらには愛知県・京都府や伊豆大島からも記録され、分布の拡大が続いている。関東を中心に拡散している個体群は、その外見上の特徴から、中国大陸産の亜種と推定されている。自然の分布域から飛び離れていることや、突如出現したことなどから蝶マニアによる人為的な放蝶(ゲリラ放虫)の可能性が高いといわれ「要注意外来生物」に指定されている(※原産亜種を除く)。
2013/10/14 二ヶ領宿河原堰下流にて


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