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多摩川の増水 (1999/4/11&24-25)
4月11日、前日昼から降りだした雨が 夜には本降りになり、11日の多摩川は写真の通りの増水。下の雪の日の写真(2月11日)と比べればどの位水量が増えたか判ると思う。こんな時、鯉はどうしているのか。鯉は増水した早い流れの中を泳ぎ続けることは出来ないので流れの緩い所に避難し岸際を回遊し餌を探す。そして水没した草の中や流れの緩やかな浅瀬、増水時に出来る岸の小さな窪みに集まった餌(ゴミ)を食べる。また平水時と比べ増水時は水が濁る事が多く、その濁りが鯉の警戒心を和らげるので意外と人影への反応が鈍い。しかし足音には依然敏感なので、移動は静かに。鯉を脅さないように静かに近づきさえすれば意外な距離でキャスティングできる。増水時はそんなポイントに、分散していた鯉が全て集まって来るので、ポイントさえ見つければ平水時より釣れることが多い。また、増水時は普段水の無い所がポイントになるので日頃から水際の地形を確認しておくと好結果を得られる。
4月11日は、そんなポイントをやっと見つけて8尾と好釣果を持続している。
4月24/25日も同じ状況で、11日に好結果を得たポイントに迷わず直行17尾/12尾と連続して好調を持続している(24/25日分はフィルムが上がってないので集計には加算されていない)。24日は一日中雨だったので釣友の小林さん以外、河原に釣り師の姿はなかった。おかげで彼と2人で30尾。
雨降りの日はフライの鯉釣りにとって最高の条件で、普段なら多くの人が河原に来るので岸に近寄らない鯉が、安心して誰もいない岸に(勿論他の釣り人もいない)回遊して来る。鯉を脅さないように静かに近づけば、驚くような釣果を得られることがある。フライマンは天気を気にしないでまめに出かけてロッドを振ろう。きっと良いことがある。


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