line

鯉の食卓(2000/2/11)
2月11日、釣れない鯉を探していつもの様に河原を彷徨いている時、足元の水深10cm程の浅瀬に幾つも穴があいているのに気が付いた。以前も気になった事があり、鯉も釣れないので真剣に眺めてしまった。直径7cm〜10cm、深さ 2〜3cmで人や動物が歩いたにしては足跡らしくないスリバチ状の丸い穴が無数にあいていた。以前水槽で鯉を飼っていた時、鯉が底の砂利に口を押し込み少し後ろに下がって砂利を「ブワッ」吐き出していたのを思い出した。あの時の鯉はわずか20cm位だったが50-60cmの鯉だとこの位の大きさの穴が出来るのではないか?下を向いた口で底の泥を吸い込み、餌だけを選り分けて吐き出す。ここは鯉の食卓なのだろう。川底は砂と泥が混ざって柔らかく、彼等の餌が豊富に含まれているのだろう。全く穴のない処が近くにあるので、ここは彼等の餌が多く含まれているのだろう。多くの鯉が一度に集まってくるのか、同じ鯉がいつも食事に来るのかは判らないが、一面に穴があいている。岸を歩いていると浅場から突然鯉が逃げていく事があるが、この様な場所で食事中だったのだろう。こんな浅い処にも彼等の食卓があるのだと改めた驚いた。


line
サイトマップへ
Copyright © 2000 Katsumasa Fujita