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泳ぎの下手な亀(2000/9/30)
9月30日、多摩川で初めて日本の亀を見ました。種類はクサガメ。漢字で[臭亀]と書きます。敵に襲われると臭い匂いを出すからだそうです。多摩川では、外来種のミシシッピーアカミミガメしか見てなかったので、日本の亀がまだいたので嬉しくなりました。しばらく一緒に遊んでいて気が付いたのですが、クサガメは外来種に比べて随分おとなしいのです。写真を撮ろうと思って静かに石の上に載せたのに、なかなか頭を出してくれない。しかも、頭が少し出たのでカメラを向けると直ぐ引っ込めてしまうのです。小雨の降る中、デジカメが濡れるのを気にしながらずいぶん待たされました。撮影後水に戻したのですが、泳ぎがとても下手なので、また驚きました。アカミミガメは離されると一目散に泳いで行くのに、このカメは陸を歩くのと同じスピードでゆっくりと底を歩いているのです。底を歩けると言うことは体が水より重いからでしょうが、逆に水面にずっと浮いて餌を探す事は出来ないのではないのでしょうか?すると、流れの真ん中で水面に頭を出して餌を探しているカメは全てアカミミガメなのでしょうか?水面に浮く事が出来ないクサガメは、流れて来る餌をアカミミガメに先に取られてしまい、生存競争に勝ち残る事が出来ないのではないでしょうか。日本の川からクサガメが姿を消してしまい[カメ]と言えばミシシッピーアカミミガメの事になってしまうのが心配です。アカミミガメが自然繁殖しているかどうか判りませんがイッパイ居ることは確かです(大きくなって飼えなくなったからといって、やたらに放さないでくださいね)。クサガメ!ガンバレ!


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