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こんなに深いとは・・(2003/9/28)
9月28日、木村さんと二子の狂人さんが帰った後本流を攻めようと[F-4]へ行きました。狙っていた左岸には先行者が居たので対岸へ徒渉しようといつもの所を渡り始めました。水深は腿くらいしかない所なので、深さを気にせず進んで行ったのですが半分を過ぎた頃から少し深くなってきた。「ここから先は浅くなるはずだから大丈夫」と進んで行くと少しも浅くならない。いつもは底が見えなくなるのを徒渉の限界にしていたのだがこの日は透明度が良くて底がよく見える。だから大丈夫と思いこんだのかも知れない。[あと少しで対岸だ]と思ったところが意外に深くなっていた。今までは問題なく渡れていたから[この先は浅い!]と勝手に思いこんで、数歩進んだ所でウエストハイのウェーダーに水が入ってきた。[やばい!]と思ったときのはすでに引き返せないところまで来てしまっていた。つま先立ちしても水深は胸近くまであり、足先に体重をほとんど感じ無くなってまさに流されている感じ。流れも結構速くてUターンすることもでず、こうなったら対岸を目指すしかない。[あと数メートルで対岸だ!]下流にどんどん流されながら何とか浅場に到着。ウェーダーに水が入っただけでなくベストが半分水没して、胸のタバコも僅かに塗れていました。一番に気になったのはデジカメで、慌てて取り出すとボタボタと水が滴り落ちていました。バッテリーを取り出して水を切りメディアも取り出してデジカメを風通しのいいはずのシャツのポケットに。
[デジカメは乾かせば何とかなるだろう。ダメだったら買い換えだ!]と気楽に考え、少し冷たいがせっかく渡ってきたんだからとりあえず一尾釣ろうと、ずぶ濡れも気にせず釣りキチに徹しました。直後に1尾掛け取り込めるところまで寄せて背中に手を回したらネットが無い![えっ?あの時流れたんだ!]渡っている途中で流されたらしいのです。岸はブッシュが茂り引きずり揚げるわけにもいかず、下流の取り込めそうなところまで鯉を流れに泳がせながら移動。移動しながら[ネットが無くなったら来週からどうしよう」と悩んでいました。100mほど下って何とか鯉を取り込んでから考えました。[この流れではどこにも引っ掛かる所はないけど、とりあえず下流の様子を見てみるか。何処かの岸に流れ着いているかもしれない]ウェーダーに中がグチュグチュなのも気にせず下流へ。瀬を一つ渡って[F-6]へ。ここには数人の鮎師が流れに立ち込んでいた。[ひょっとして誰か拾ってくれたかな?]と甘い考えで対岸を注意深く眺めていたら、河原に置かれたクーラーボックスの横に[それらしい物]が見える。下流に移動しながら角度を変えて観察するとどんどん自分のネットのように見えてくる。そこの流れも決して浅くないのだが[ここまで塗れたらどこでも渡れる]といつもは渡らない流れを一気に対岸へ渡り[それらしい物]の所へ。クーラーの横に置かれたネットを見つけたときは本当にうれしかったですね。近くで釣りをしていた鮎師に「このネット、私のです。さっき流したんです。ありがとうございます」と言ったら「あっ、それ?それはあの人だよ」と言って下流にいた鮎師を指さして教えてくれました。もう一度同じ挨拶を下流の鮎師に伝えやっとネットを回収できました。ずぶ濡れになっているのだから素直の帰ればいいのに釣りキチの浅ましさかそのまま日没まで釣り続けましたが釣りに集中できずそれ以後は釣果無し。帰宅後、デジカメを分解してドライヤーで乾燥。深夜までかかって乾かしたおかげで何とか写るようになったのですがマニュアル機能の一部が言うことを聞きません。しばらくは使えると思うのですがやはり防水にしないといけないのかな?
カミサン曰く「ネットが見つかったのだからラッキーだったね」と。浅いと思いこんで渡ろうとしたのだから自業自得で決してラッキーではないのだが、ネットが帰ってきたのは本当にラッキーでしたね。皆さん徒渉には気を付けましょうね。流れはどんどん変わっていますから。


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