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このプールはどうなるの?(2004/4/18)

4月18日、二子玉川へ行きました。新二子橋の上流右岸で行われていた護岸補修工事も終わり流れはいつもの様に落ち着いていました。しかし、二子橋下流の右岸(川崎側)の岸辺は工事用の仮設護岸用に土砂を採取されたプールがそのまま残っていました。工事中はプールの周りにロープが張られ立入禁止になっていたのですが、プールの端はなだらかに整えられロープはもう見あたりませんでした。運び去られた土砂がどうなったのか知りたくて国土交通省田園調布事務所に確認したら「二子橋直下の土砂は上流の工事に使いました。工事は終わったのですが狭かった[久地]の河川敷を広げるのに使うのであそこには戻りません。その代わりと言っては何ですが下流に池を作りました。皆さんに楽しんでもらうために」と言うことでした。つまりこの大きなプールはこのまま放置されると言うことです(すぐに流れに飲み込まれて浅くて広い流れになるでしょう)。ここの河川敷は多くの人がBBQなどを楽しみの来るのですがそれを抑えるために河川敷を狭くしたのか?と邪推したくなるのですが[人命最優先なので]と言うことでした。
「もう一カ所、第三京浜の橋の下流に出現した[不自然な中州]は一体何なのですか?」とお聞きしたら「自然保護団体からの要請があって作った[コアジサシのための産卵場]です。あそこの川崎側はバイクが河川敷を走り回り住民から苦情が来ているのでそれを防ぐために河川敷を削って狭くし工事用に使い工事が終わったあと元に戻さないで中州を作りました」「流れの真ん中にあんな不自然な形で土砂を盛り上げてもすぐに崩れるでしょ?」「8月まで在ればいいそうです」「梅雨時期に増水したらせっかく孵ったコアジサシの雛も死んでしまうのでは?」「自然にそうなったら仕方がないそうです」ですって。そんな安定しない産卵場が本当に自然保護なのでしょうか?
右岸の河川敷にバイクが頻繁に出入りするようになったのは数年前の第三京浜上流右岸の護岸補修工事が終わってからです。と言うのは、それまでは中州と川崎側河川敷の間に細いながらも土手の深い流れがあって中州には容易に立ち入れなかったのですが、数年前の護岸補強工事の際、流川底が浅くなったため水の流れない状態になってしまいバイクが簡単に入り込めるようになってきたのです。「バイクが入れないようにちょっと水路を掘って昔のように流れを復活させたら?」と言ったら「なにぶん予算が絡む問題で」と言うことなのです。お役所仕事ってこんなものですね。[計画性が無い!][先を全く読んでいない!][言われたことしかやらない!]もう最悪です。本当に自然のことを考えているのでしょうか。


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