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ついにコイヘルペスが多摩川に・・(2004/5/9)
5月9日、二子の鯉仲間から「[G-4(丸子堰堤の溜)]で鯉が沢山死んでいる」と言う情報をもらいさっそく見に行きました。
4月の後半から[G-4]に限らず二子辺りでも鯉の死骸をチラホラ見ることが多くなったのですが「産卵後には良くあることだ」と言う話を聞いていたのでそれほど気にしていなかったのですが。[5月7日、鶴見川と多摩川で死んだ鯉からコイヘルペスの陽性反応が出た]と新聞報道。漁協に確認すると多摩川は[二ヶ領上河原堰堤]の堰堤付近とのこと。その後[宿河原堰堤]でも大量に死んでいるのが報告され国土交通省が調査しているらしい、とのこと。死んだ鯉が上流から流れて来た物なのかそこで死んだ物なのかは確認できませんが広範囲に広がっているのは確かですね。私が見つけた鯉の死骸(写真)は丸子の堰の上のワンド状態になっている流れの緩い場所です。当日、少し下流の岸辺には黄色いヘルメットの作業員が水の中に入って何かやっていましたが遠くて作業内容は確認できませんでした(国土交通省の調査員かな?)。この鯉達がコイヘルペスに感染しているのかどうか私には確認できませんが、これだけの数が小さなポイント(ほんの100m位の範囲)で見つかることはやはり異常なことではないでしょうか。写真でも判るように死んでからかなり時間の経ってカラスに啄まれたものやカビの生えているもの、最近死んだばかりのものまで色々在り同時に死んだものではないようです。コイヘルペスに感染すると[鰓がびらんしたり退色する]と言うことなので死んだ鯉の鰓を全部めくって見たのですが、時間が経ちすぎている物は鰓が無くなっているし、新しいのは白くなっているだけで[鰓のびらん]は確認できませんでした。また、このポイントの本流筋では、緩い流れに背鰭と尾鰭を水面に出してゆっくり引き波を立てながら直線的に泳いで行る鯉が数多く見られました。いままで鯉が背鰭と尾鰭を水面に出してゆっくり泳いでいるのを見たことはほとんど無く、すでに感染していて苦し紛れに泳いでいるのではないか?と思うと背筋が寒くなってきました。これから多摩川はどうなるのだろうか。感染を防ぐことも既に感染した鯉を一掃することも出来ないまま手を拱いて眺めるしかない自分の無力さが腹立たしいです。せめて、より多くの鯉が生き延びてくれるのを祈るだけです。
KHV追加情報国土交通省京浜河川事務所(多摩川で死んだ鯉の数が出ています)


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