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これがコイヘルペスに感染したコイ(2004/5/15)
5月15日、浅川の様子を見に行きましたが二子付近に比べて死んでいる鯉の姿はほとんど在りませんでした(関係者が順次排除しているのかもしれませんが)。しかし流れには体中にカビの生えた様なコイが水面近くをゆっくり泳いでいました(管理釣り場の岸辺を回遊しているニジマスの様に)。コイヘルペスに感染して抵抗力がなくなり体の傷口にカビが発生したのではないか?と思いましたが。
そんな中、流れに立ち込ん食い気のある鯉を探していた私の足元に浮いたコイが流れてきました。体の表面にはカビなどは付着していなくて普通のきれいな鯉でした。ネットで掬おうとするとかすかに尾鰭が動いた様な気がしたので瀕死の状態ではなかったかと思います。岸辺に運びエラ蓋をめくって内部を観察したのですが驚きました。エラの内部は写真のように白いカビのようなものがあちこち着していました。何枚もある[エラ]を次々めくってみたらどの部分にも付着していました。白い部分は表面に何かが付着しているのか組織自体が変質しているのかは触ってみるしかなさそうなのですが私にはその勇気がありませんでした。これがコイヘルペス関係のHPに載っていた[エラのビラン]ではないでしょうか。右側の写真は同じところで釣れた元気な鯉で、エラはきれいなピンク色で変色や変形は全く見られませんでした。
コイヘルペスに感染すると[食欲がなくなって、動きが緩慢になるが見た目の変化は見られない]と言うことですが体表にカビが生えた様に白くなっているコイが幾つも水面に浮いて緩慢な行動をしているのでこれもKHVの影響ではないかと思います。
フライに反応する元気な鯉はまだ沢山居るのですが「彼らが順次感染していくのではないか?」と思うとこれからの多摩川がとても心配です。


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