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台風の中、一日中新作を開発(2004/10/09)
10月9日、台風が吹き荒れる中、用事があって出かけることが出来ないのを幸いに新作の開発で一日を過ごしてしまいました。
最近フライが口に入る瞬間にあわてて逃げる鯉が多くなり[フックが口に触るのでは?]と思うようになってきた。そこでいろいろ考えてみました。
フライが口に入る瞬間にフックが下顎に触らないようにするためにはどうすればいいのか?
1:フックを上に向け水面に出す(キールタイプ)
2:フックを水平に向けて口に触るのを出来るだけ避ける
3:下にフックを出さないで横に向けたダブルフック
の3タイプです。
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キールタイプ(Chubby Flat)
以前も挑戦したのですが、フローターの浮力が弱いとティペットの僅かなテンションでひっくり返ってしまう。
そこでフックのアイに直接ティペットを結ぶのではなく、柔らかい糸でアイを作りそれにティペットを結ぶようにしてみた。
フローターも以前の丸形ではなくフラットタイプを使うことにしたが平らなフローターをシャンクに平行に直接取り付けるとヤーンを止めるところがない!そこでフローター(EVA)に直接ヤーンを接着した。ヤーンの太さがキープできるように4本束ねたヤーンをまとめて切り揃え切り口を接着剤で固めた(これは大変だった)。それをフローターに接着しフローターの前後をシャンクに止める。いろいろ悩みながら出来上がった最初のフライを水に浮かべたが姿勢が思っていたほどは安定しない。裏に向けるとちゃんと浮くが横に向けるとそのままの姿勢で寝てしまう。ヤーンの長さやフローターの大きさをいろいろ調整した結果、何とか安定して裏向きに浮くフライが出来たが全体の大きさが少し大きい。もう少し小さく仕上がるように調整が必要のようだが小さくするとバランスが崩れて寝てしまうみたいだ。ん〜、難しそう。
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キールタイプ(Shock-pan)
Shoch-Panなら少しは安定するかな?と思い[Shock-Pan]のボディをシャンクに前後2カ所で取り付けてみた。
これが正解でヤーンタイプよりも安定している。止め方とEVAの大きさを調整するともっと安定して浮いてくれた。これだけ浮力があればアイを別に作らなくてもいいのでは?と思いながらも糸アイ付きを作ってしまった。いつものアイ付きチヌ針をそのまま使うタイプも作って実際にティペットを付けて浮き方の確認をした。浮力が強いから大丈夫みたいだったが現場で長いティペットでのテストが必要だと思う。しかし、水面にフックが出ているフライは奇妙ですね(笑)。釣れるかな?
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水平タイプ(Chubby Flat)
現在の[Chubby Flat]はフローターが先端に位置した垂直浮きだがこれを水平浮きにするにはフローターをシャンクの中央に位置させないといけない。フローターをそのまま後ろに移動したのではアイの側が空いてしまうのでヤーンをフローターの前後に取り付けてサンドイッチタイプを試した。ヤーンの量を通常の半分にして結び目が小さくなるようし、フローターはを少し厚めにして取り付けてみたら見事な水平浮きが完成。
フローターの厚みを調整すればトリミングで全体の大きさを変えることも可能だし、カラーバリエーションもフローターのサイドにヤーンを回り込ませて接着することで全体を一色に仕上げることも可能だ。有望なパターンになりそうだ。
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水平タイプ-ダブルフック(Chubby Flat)
最後に考えたのがフックを下に垂直に向けないで横に向けるとどうなるか。シングルフックだとバランスが崩れるので思い切ってダブルフックにしてみた。フックの一本はアイ付きでもう一本は平打ちの普通のフック。平打ちの頭を切り取って二本を1
20度の角度で結び固定した。そのフックに水平タイプと同様にフローターをセンターにしてヤーンを結んでみた。フックが二本あるのでフローターの厚みを少し厚くしてみたら何とか水平に浮いてくれた。このダブルフックのフッキング率がどのくらいなのか実際に試してみないと効果は判らない。とりあえず順にテストしたいと思います。
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しかし、鯉がフライを見切るのは[フックが口に触る]だけではなく、いろんな要素があるのでこの対策で全てが解消するとは思えない。少しでも[見切り]が減ってくれることを祈っていいるのだが、所詮[イタチゴッコ]だとも思うので・・・。


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