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予想以上の増水で・・ついにやった〜!(2006/2/26)
2月26日、朝からの雨だったがそれほど激しい降りではないので安心して二子へ行きました。ところが河原に着いてみると流れは茶色に濁り水位は30cmほど上がっている。勿論[禁断の地]も濁流のはず。先に到着していた徳永さんの「これじゃ今日は厳しいよね。ボウズを覚悟しなきゃ」と話しながら流れを眺めていた。岸近くの浅場にはあちこちで尻尾が水面をかき回している。増水した速い流れを避け岸辺に集まりそれまで水に浸かっていなかったところの底餌を食べているのだ。濁りのため人の姿が気にならないのか目の前を移動している。通り道にフライを落としてみるが全く無視して通り過ぎてしまう。[こうなったらどこに行けばいいかな?]と悩んでいる内に徳永さんが橋桁横のトロ場から62cmを釣り上げた。「この一尾は貴重ですね」などと話し、写真を撮りながらそれがあの[穴あき]と言うことに気が付いた。橋桁周りに定住しているらしい。この厳しい状況で先に釣り上げられ「さすが」と思いながらも悔しさ一杯。兵庫橋付近の様子を見るが全く反応がない。先週までのF-2もこの増水で流れに飲み込まれているはずだから下流へ行く事にした。しかし、下流の浅場は全てが底餌に夢中。やっと岸辺が少し深く沖からの流れがぶつかるF-4下流部の小さな渦の中から一尾目を釣り上げることが出来たがこれが見事なスレ。「スレでも一尾は一尾!」と納得し[ボウズ]を逃れられたことに満足。その後その下流でもう一尾追加したのが4時過ぎ。気が付くと先ほどまで見えていた上流の砂利の河原はほとんど水没し岸辺の流れも速くなっていた。このまま下っても釣りになるポイントは見つかりそうにないのでとりあえず橋まで戻る事にした。岸はかなり水没していて水位が30cmほど上昇しているようだった。二子橋下まで戻ったが野川からの水が中州を横切りかなりの勢いで流れている。ここは大きい石が転がっていて底の見えない流れを渡るのは心配だったので底の安定している右岸側へ移動。しかし二子橋すぐ下流の流れは幅が狭いので勢いはかなり強い。少し下流へ行き流れの緩そうなポイントで渡ることにした。もう少し下流に行けば幅も広くなるがここらでいいだろうと高を括って渡り始めた。速い流れに押されながらも何とか対岸に着いたが岸はコンクリートで固められた斜め斜面。どこから上がろうかと考えながら後ろの左足を上げたとたんその左足が流れに押されて下流へ。水深は僅かに膝上程度だったからそれほど気にしなかったら、速い流れに押された左足に引っ張れて体がクルッと回転し下流を向いて尻餅を付く形で流れに座り込んでしまった。と同時に右足も底を離れ体は完全に水面に浮いてしまった。何かを掴もうとしたが岸も川底もコンクリートで掴む物は何も無いし踏ん張る足場もないまま下流へ流され始めた。足と顔が水面に浮き左手にロッドを持ったまままるで[リュージュ]の様に仰向けになって水面を眺めながら下流へ流されて行った。[浅いからどこかで止まとは思うが・・でも、早く止まらなきゃ]と右手で川底を探るが小さな石ばかりで掴む物は何も無い。途中水面が盛り上がっているところで顔に水しぶきを浴び30m位は流されただろうか。尻が底を擦るようになった浅いところでやっと止まったが足が浮いているので立ち上がるのが難しい。浅い流れにあがきながらやっと立ち上がることが出来た所の流れは膝下の深さしかない!立ち上がったときに大きな水の袋をぶら下げているような重さを感じたが、そのまま一気に岸に上がり「ここを渡れば良かった」と後悔した。体中に水の冷たさを感じながら兵庫橋に停めたバイクの所へ戻る。徳永さんに電話をしなきゃ、とシャツのポケットから携帯を取り出したが[待ち受け画面]は表示されるがそれ以上はなも受け付けてくれない。デジカメと携帯をそれ以上濡れないようにバイクのトランクに入れて帰り支度。流れから立ち上がったときは塗れてなかったズボンも上着から水が入り込みくるぶし上まで浸水していたがそのまま帰宅。持ち物は全て濡れいたが不思議なことにタバコだけは濡れていなかった。あ〜ついにやってしまった。どんなに浅くても流れが速いと流されてしまうことを実感しました。
P.S.携帯とデジカメは帰宅後すぐに電池を抜いて乾かしたら何とか復活してくれました(良かった)


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