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釣りにも行かず、一日中フライ作り(2006/11/18)
11月18日、前夜からダラダラと新作フライを作り続け、コイ釣りにも行かず一日が過ぎてしまいました。前回のスソノFPでいい感触を得た(ミッヂ)と(メイフライ)改良版の試作。
今回の改良ポイントは
1.バーブレスフックの使用を検討。
2.ミッヂらしくハックルのファイバーを短くする。
3.細めのフローターで浮力の限界を試す。
4.視認性をアップさせる方法は?
最初に試したのはバーブレスフック。マルトから買ったバーブレスの[スレチヌ3S(#20相当)]を使って試作。浮き方はまずまず。数個作ったときヘッドセメントでアイを潰してしまった。針でセメントを取り除こうとして気が付いたのはアイがずいぶん小さい。これじゃティペットを通すのに苦労しそうなので[スレチヌ]の使用を断念。同時に準備したフックは、前回使った[Justis]の[98i]だがずいぶん昔に購入したのでネットで調べたらどこにも在庫がない。サンスイで聞いたら[Justis]は[Varivas]に吸収されたということ。早速[Varivas]に同じ規格がないか調べてもらったら[2100]という型番で発売されているとのこと。早速これの#20を5ケース取り寄せてもらった。これはワイドゲープでワイヤーも普通のドライ用ほど細くはないので今のお気に入りだが、返しを潰す手間がちょっと・・。
次は、細身のフローター。前回2.0mmで作ったがどうも太いような気がしている。そこで1.5mmで作ってみたが浮力がギリギリでティペットが沈んだ場合引きずり込まれそうだ。2.0mmと1.5mmの間の太さを作るためネットでステンレスパイプ販売しているショップを見つけだして内径1.7mmと1.8mmをオーダーし金曜日に
入手した。早速短く切って端に刃を付けて切り抜き、テール部分が細くなるように熱処理してフローターの準備が完了。金曜日に購入したばかりのファイバーの短いサドルを袋から取り出し取り付けてみた。今回購入したサドルは明るめのグリズリー。正式になんと呼ぶのか判らないが暗い部分が[ジンジャー]のグリズリー。これを細身のフローターと組み合わせて作ってみたがどうもしっくりこない。ハックルは本来フライを表面張力で水面に浮かせるために使うのだが、私はレッグのイメージとして使っている。そのため白がベースになるグリズリーだとレッグのイメージが弱い。しかも短いから何とも心許無い。やはりレッグのイメージは暗い色でないとしっくりこないな。手持ちのちょっとファイバーの長めのハックルをレッグイメージとして使うためにはどうしたらいいか試してみた。それまでハックルを最後に取り付けてフローターの上まで巻いていたが、これをフローターを止める前に取り付け、フローターの横からはみ出すのを押さえるため上部をカットし下半分だけに出るようにしてみた。水中姿勢を確認したら堅めのハックルが、見事にレッグを表現している。出来た出来た、レッグイメージそのものだ(笑)
前回作ったカラーはタンからブラウンまでだが実際にはTanしか試していない。多分暗いブラウンはキャストすると見難いだろう。ショートレンジでフライの落ちた位置を確認できる場合は何とかなるが「ちょっと遠投した場合見えるのだろうか?」という心配を少しでもカバーできればとトップに明るい色を配置してみた。カラーバリエーションも手持ちのフローター全色を切り抜きを展開してみた。暗い色の視認性をアップさせるために付けたトップの小さな目印が現場でどの位効果があるか想像できないのだが。とりあえず考えられる限りのカラーバリエーションを作ってみた。しかしこれだけの数になるとどこまで試せるだろうか。ちょっと時間がかかるかもしれないな。

次はメイフライの改良。
こちらは少し前から取りかかっているが途中経過を含めてレポートする。
■まず[ウィング]の素材から。
メイフライを作るに当たってウィング素材に使ったのは[Hareline Dubbin]の[Thin Wing]だった。確かにこれは透明感がありしなやかでウィングの感じがすごく良く出るマテリアルだ。しかし耐久性に問題がある。カナダ用のホッパーのテスト時にスソノでちょっとだけ試してみたのだが、マスが食い付くと繊維がどんどん崩れていく。しかもバイトが少ないのに形が崩れ最後には原形をとどめない程小さくなってしまう。キャストのスピードにさえ耐えられないからなのだろうか。
■そこで別の素材を検討した。それは[荷紐]で、手元にあったのは紐状に依られている物。これをシート状に解して8mm程の幅に裂き短く切って取り付けてみた。確かにウィングらしいが元々依られているのできれいな形にはならない。が大勢に影響なさそうなのでウィングはこれに決定。もう一つの改良点は、テールの取り付け方だ。前回のパターンはテール(バーサテールを使用)をシャンクに止めていたが今回はフローターの後部に直接取り付けてみた。よりリアルな感じに仕上がったと思う。これをスソノに持って行き実釣テスト。マテリアルの耐久性は全く問題ない。ただ、一つ気になることがあった。それは繊維がバラバラに分かれ元のウィングの形が無くなってしまうこと。素材的に張力への強度がメインなのだから繊維が分かれるのは仕方ないことなのだが。それと、フックとフローターを一体化させるためフローターをシャンクに接着していたが、使っている内にシャンクと分離してエキスパンドボディになってしまった。
■これらも問題点を解消するために作った今回の改良パターン。
全体のパターン:フローターとシャンクを一体化させても離れてしまうのなら最初から分離させて置いた方がいい。で、エキスパンドボディとしフックは[TMC2487BL-#14]を使用。
ウィングの素材と形:数種類を試作した。
1.フラットな荷紐を使いきれいなウィングを作ってみた。
2.前回同様、依りの[荷紐]で作成。
3.[エアロダライウィング]を左右に分けてウィング状に取り付けた。
4.[エアロダライウィング]をインディケータ代わりにも使えるか一本にして垂直に取り付けて様子を見る。
これらを持って明日は王禅寺でテストだ。


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