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風が強かったがあちこち回って何とか(2007/4/22)
4月22日、前日は所用で出掛けることが出来ず終日タイイング。日曜日は前日に続いて風が強かったが、二日分の釣果を狙って浅川へ行きました。現場に着いてみると、週の前半に降った雨のため10cm程の増水。しかし濁りはなく強い風を除くと全く問題ない。強い風も先週の向かい風に比べたら追い風なのでそれほど厳しくない。キャストは楽だしラインもスムースに流れて行く。と言うことでポイントに到着するまで土手上から流れのコイを探したが、水面が波立ち水中の鯉の姿が見難いと言うか数が少ない様に思えた。水辺に降りたが流れ込みはやはり流れが速い。先週集まっていた左側の巻き返しの様子を見る。先週は緩い巻き返しで幾つかの姿を確認していたので、流れ込みからサーチしたが今日は反応しない。数は少ないが流芯との境目では反応がある。流れに立ち込んで竿先が流芯との境目に来る位置から真下にキャストしてそのまま送り込む。反応する位置に送り込む筋を確認できるまでに少し時間がかかったが何とか一尾目を釣りあげることが出来た。でっぷり太った64cm。あまりに立派な口なので岸の浅場で水中写真を撮ってしまった。この時点ではまだ余裕たっぷりでこんな事をして遊んでいる余裕があったのだがそれから苦痛の時間が始まった。このポイントに来る途中、中州を上流に向かって歩いているフライマンを見かけた。フライマンは平山床固から一気に上流に行った。上流にはもう一人フライマンが滝合橋の下流でロッドを振っているのが見えた。登っていったフライマンが[東豊田用水]に入ったようなので今日は本流を下ることにした。しかし、反応するコイの数が少ない。しかも流れに立ち込んでいると下流から数尾の群で次々に上流に向かって移動している。流れの中央では1-2尾がサーチのパンに反応するが左右への移動が激しく流す筋を特定できない。右岸の護岸沿いは波が低く狭い範囲だが流れが緩く幾つか反応があるので、ここを狙ってラインを送り込んでいるとき土手上から声を掛けられた。「藤田さん、ご無沙汰してます」と。土手上を見ると池田さんのお友達の野村さん達。久しぶりにお会いしたのだがそこで突然池田さんの訃報を聞くことになった。2月に白河の自宅、心筋梗塞でなくなったそうです。気分重く釣りを開始したがこのポイントは全く反応しない(野村さん達が釣った後だったのかな?)。仕方なく先週多くのコイが集まっていた[東豊田用水]下流に行ってみた。しかしコイ達は岸辺の草の陰で水しぶきをあげていて流れには姿が少ないし、数尾の追いかけっこばかりで反応も鈍い。平山橋下から本流に戻り橋の直下からサーチした。居た居た!。左岸の深くなった岸寄りで元気な反応が幾つも現れた。ポイントの取っ掛かりでサーチのパンを流しすぎてコイは下流に移動してしまった。少し下って小さな出っ張りの下流側に緩い巻き返しの在るのを見つけた。コイは下流に流れ込んでいる[東豊田用水]のオーバーフロー横からこの巻き返しの中を回遊している。コイの回遊路が判れば後はその筋に向かってフライを送り込むだけ。立ち込めるギリギリまで岸に近付き、ラインをメンディングしながら岸際の緩い流れを流す。それまで2時間も釣果無しだったのがここでは20分で3尾連続。場所だな〜(笑)。4尾目をバラしたところで反応がストップ。その次は先週1尾釣り上げた床固下右岸の[元プール]。ここは先週に比べ水量が少し多くゆっくりだが流れがある。上流のテトラ陰から流れの中央に頭を出しているテトラ周りを狙ってフライを落として5尾連続で所要時間は33分。その後、床固横のテトラ陰で1尾追加し左の沿い流で1尾。時間は4時過ぎ。そのまま下って下流のプールへ。久しぶりだったが流れはそれほど変化していないで、流れ込みから続く左岸のテトラ帯前では今まで通り幾つも反応がある。2尾目までは順調に釣れたが3尾目をラインブレイクしたところで流れ込みからは姿が消えてしまった。テトラ沿いに少しずつ下りながらテトラの間から下流に向かってテトラ前を流し順調に数を伸ばしていった。そんなテトラ帯の中に、流れが入り込んでいるところが何カ所か在る。「こんな所でも・・」と言う写真を撮った瞬間、ポイントの奥でコイの反応を見つけた。テトラに乗らないように注意してフライをコイの1m手前に落としゆっくりラインを送り込む。コイは一度右のテトラの間に隠れたがそこから一気にフライに食い付いてきた。立ち位置のままだとティペットがテトラを擦るで慌ててコイの横まで移動。テトラの間から流れに逃げ込もうとするコイを引き留めようとしたのだが潜ってテトラの間から流れに抜け出されてしまった。しかし流れに入り込んで走ることはなくテトラの直前で止まってくれた。そのままテトラの間で取り込もうとしたが全く動かない。底の障害物に絡んだらほとんど外れてしまうので、目の前で動かないコイを水面に顔を近づけ覗き込んで見た。そこにあったのはテトラを固定するためなのか、テトラに沿って張られた太さ1.5cmのワイヤーロープ。コイはこのロープの下を通って本流に逃げようとしたらしい。運良くコイは落ち着いていて暴れる様子はない。ティペットを持ってロープの下を通そうとしたが頭が引っ掛かってロープの下は通らない。思いついたのはリールでティペットを押さえてロープの下をくぐらせること。ラインを手繰りだしロッドの途中を持ってリールにティペットを引っ掛けコイの横に。やった、上手くロープをくぐってコイは浮いてきた。これを無事取り込んだ所で下流での反応はストップ。反応が鈍くて一時はどうなるかと思ったが何とか二日分の18尾釣ることが出来た。
河原で突然聞いた訃報に驚いたが、心から池田さんの冥福を祈っています。合掌。


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