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フィッシングカレッジの実習でストライパーを釣りに(2007/5/20)
5月20日、東京海洋大学のフィシングカレッジの実習で[宮城アングラーズヴィレッジ]へ行きました。今回のテーマは[外来魚を生分解性漁具で釣る]です。「生分解性漁具」とは[自然界の微生物や分解酵素によって水と炭酸ガスに分解されていく(自然に還る)プラスティック]で作られたブラックバス用のワーム。これを使って外来魚(ブラックバス/ストライプドバス等)を釣ろうというもの。しかし、ワームは勿論バス釣りもやったことのない私はどうしようか?と思っていたところに、奥山先生が「藤田さん、ストライパーは凄いですよ。日本で一番引きの強い魚ですよ」と水を向けてきた。「フライで釣れます?」「釣れます。水面にも反応するから」と言うことで参加を決めた。しかしネットで調べてもフライでの釣り方は何処にも出てない。奥山さんに聞くと「ペレットフライで釣れます」と言うこと。とりあえず手持ちのマテリアルで作ってみた。内径8.0mmのステンレスパイプで「こんな色かな?」と言うのを選んで切り出し、チヌ針3号に付けてみた。現地に到着は9時前。10時半集合だったのでどうしようかな?と考えていたら管理棟の窓から奥山さんが「藤田さん、釣りましょう」と声を掛けてくれた。メンバーが集合前に様子を見ようということで釣り場へ。2ndポンドはイベントが行われているのでとりあえず1stポンドへ。居るのはバスだろうと思いラバーレッグをキャストしてみると釣れたのはニジマス。ポンドの表示を見ると[トラウト、キャットフィッシュ、バス]となっていた。ニジマスを数尾釣ったところでラバーレッグ・オレンジにバスが食い付いてきた。「トップで出ましたか」と奥山さんが声を掛けてくれた。そこでメンバーが揃ったので奥山先生から釣り方のレクチャー。各自入漁券を受け取りタックルを携えてポイントに。マスとバスは既に釣り上げていたので次の狙いはストライパー。2ndポンドに行って見て驚いた。一面にストラクチャーが設置してある。「そうか、バスの池だものな〜」と納得。マルキューの長岡さんがフライで快調に釣っていらっしゃったので「出ますか?」と聞くと「XXXを沈めて居ると食い付いてきます」と言うことだった。しかし沈めるフライはキャットフィッシュ用に作ったオレンジのエッグしかない。とりあえずこの日のために用意したペレットフライを付けてみる。集合前にペレットのサンプルをもらったのでそれと同じ色のフライを付ける。「あの円盤周りで出ますよ」と言う長岡さんの言葉通り、円盤横に落とすと円盤の下から飛び出してきた。4尾ほど連続で釣り上げたところで反応がストップ。「居場所が変わったかな?」と円盤から少し離れたところに落として様子を見ているといきなり横から勢いよく食い付いてきた。バスにしては反応が大きかったし引きも強い。「来たかな?」と半信半疑でやり取りし、その姿が見えたときは嬉しかった。待望のストライパーがこんなに早く釣れるとは。引きは強かったが日頃から大物には慣れているのでそれほど焦ることもなく取り込むことが出来た。それから20分後またしてもストライパー。今度は先程よりふた周りは大きく約60cm。ちょうど奥山さん達は対岸でやはりストライパーと格闘中だったので同じカレッジのメンバーに撮影していただいた。その後、対岸の奥山さんと合流し、奥山さんの釣りをしばらく見学。すぐにストライパーをゲット。さすがですね。その次は奥山さんがお子さんにストライパーを釣らせようと準備。ん〜、さすがにカエルの子。直ぐにストライパーをヒット。お父さんから色々指示されながらもしっかりこれをゲット。私もその後で3尾目を掛けたが一気に走られ沖のストラクチャーを擦ったようで痛恨のラインブレイク。ラインブレイクにもめげずキャストを繰り返し、再度ヒット。今度は順調に寄せることが出来て3尾目をゲット。ネットに入ったところを撮影してから、記念撮影をしてもらおうとデジカメを山本さんに渡してストライパーの下あごを持ちぶら下げた途端、指が滑って魚を落としてしまった。直後に奥山さんから「すぐに水に戻して!もうダメ」と声が掛かった。「この大きさにするのに8年も掛かるんですよ。すぐに水に戻さないと死んでしまいます。釣り人はもっと魚のことを考えて欲しいです」との事。慌てて魚を水に戻してデジカメを受け取って気がついた。なんと痛恨のバッテリー切れ(またやってしまった)。これで釣りに遠出して2回目のバッテリー切れ。前日にはまだ大丈夫だと思っていたのに(やはり予備のバッテリーを買っておこう)。このあとランチブレイク。管理棟に戻り頼んでおいたランチを食べ午後はキャットフィッシュ狙い。ここにいる3目を釣り上げたので残りはキャットフィッシュのみ。キャットフィッシュは夜行性で昼間は底にいるからドライでは釣れるとは思えない。このために用意したのはオレンジのエッグ。これは以前王禅寺で行われた[納涼ナマちゃん大会]で3尾連続で釣り上げた記念のフライ。インディケーターを付け水深1.5mに合わせてキャスト。強い風に流されるラインを気にしながらインディケーターを見る。フライが沈んでいく途中でニジマスに食い付かれ、数尾釣り上げたところで強い当たりが出た。合わせるとマスとは違った強い引き。それでも一気に逃げ回ることはなく同じ所で暴れている感じ。釣り上げたのは約50cmのキャットフィッシュ(奥山さんから頂いた写真です)。その後同じ仕掛けで2尾追加しナマズも3尾ゲット。午後3時でカレッジは一応終了。帰られる方も釣り続ける方もそれぞれで、残ったのは4名。「ナマズを釣るまで帰らない」と言う元気な学生さんも居たね(笑)。私はナマズの様子を少し見たが反応がないので2ndポンドで再びストライパーに挑戦。しかし釣れるのはバスばかりでなかなか挨拶してくれない。それでもやっとヒットすることが出来、沖に向かって走るのを引きに合わせて調整していたところでラインブレイク。フライとの結び目で切れていた。直前にフライを交換したときのチェックが甘かったようだ。それでも宮城アングラーズビレッジの放流魚4目を釣り上げることが出来、会心の[グランドスラム]。奥山さん、宮城の養田マネージャー、本当にありがとうございました。そして魚に対する心構えを改めて痛感しました。


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