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濁りと増水を覚悟で出掛けて(2007/6/10)
6月10日、前夜からの雨と午前中の雷雨の中、雨は午後には上がると言う予報を信じて浅川へ行きました。河原に着いてみると流は濁りと増水の真っ最中で体言への渡渉も出来そうにない。とりあえず床固下の右の流の様子を見る。いつもなら流はほとんど無く静かに上流の崩れテトラの間から様子を見るのだが、この日はその崩れテトラの間を勢い良く水が流れている。濁りは泥が混ざるほどではないが透明度は僅か10cmほどしかない。激しく波立つ流れ込みから下流を眺めようと一歩踏み出した途端に流横のテトラの下流で水しぶきが上がった。ちょうどテトラ裏の巻き返し部分に打ち寄せられたゴミにライズしていたところのようだ。ポイントはかなりの増水で一面に速く流れている。こんな状態ではコイは底に沈んでいるだろうと思いながら下流を眺めていると左岸の草の陰から波紋が広がっていた。よく見ると草の根元の緩い流れで草に引っ掛かっているゴミを漁っている。距離は僅か4m程しかないので静かにフライを岸沿いに落として流す。最初は手前の草に引っ掛かっていたゴミに引っ掛かりフライが流れていかない。そのゴミをフライで引っ掛けて取り除き再度フライを送り込む。コイは素直にフライを吸い込んでくれて厳しいと予想していたのに一尾目をすんなり釣ることが出来た。これをリリースした後も同じところにコイの姿が見えたがこちらの動きを察知されたのか消えてしまった。そこから本流へ草をかき分け行ってみたが流れが速くコイが居そうな場所がない。岸辺の小さな窪みに幾つか姿は見えたが底餌に夢中だし草が被さっていてフライを落とすことが出来ない。岸から離れて時折水辺を覗きながら下流のプールまで様子を見たがコイの姿はなかった。これだけ増水していたら下流のプールの腋には必ず入り込んでいるはずなのだがそこにも姿が見えない。何処に行こうか悩みながら上流に戻ることにした。その途中で右の細流からの細い流が合流しているところの下流の巻き返しでコイの姿を見つけた。本当に小さなポイントで幅は僅か2m程。岸からの細い流れ込みに挟まれる形での巻き返し。ところがこのポイント、下流から次々に回遊してくるようで「1-2尾釣り上げたらおしまいだろうな」と思っていたのに6尾も釣り上げバラシ2尾とラインブレイク一回。つまり9尾も反応してくれたのだ。しかし雨が止み水量が少しずつ少なくなっていくのにつれてコイの姿は消えていった。水位が約20cmほど下がってきたので渡ることを諦めていた床固の上を飛びながら左岸に移動。左の細流で1尾追加し下のプールを目指して移動。ところがいつもと少し様子が違う。流れ込みの巻き返しにはほとんど姿がない。下流のテトラ沿いも反応が少ない。それでも下流では幾つか反応しているのでテトラに沿って下へ。その途中、テトラの内側の狭い部分でゆっくり移動している姿を発見。草の陰からフライをぶら下げるように落として9尾目を釣り上げた。ここは水辺まで草が茂っていて鯉を撮影する場所がない。草を踏み分け場所を広げて記念撮影。その後下流のテトラ沿いを40ヤード以上流して2尾追加したが反応はストップ。仕方なく対岸の様子を見るため右岸に移動。水位は平水近くまで減っていたので渡渉は全く問題なかった。初めに来たとき全く反応の無かった右岸の、ほとんど流のない岸寄りで幾つか反応が見つかった。緩い流れに辛抱強くフライを送り込み12尾目をヒット。しかし右岸沿いの反応はそこでストップ。こうなったら速い流芯の向こう側を攻めるしかない。減水したとはいえ濁りはそれほど消えていないので用心しながら立ち込み対岸にキャストしてみたがドラッグの掛かりが早い。流芯の流れはまだ速く、対岸に落ちたフライは僅か5秒しか止まってくれない。そんなとき、下流のテトラ前をコイが上流に向かってライズしながら移動してきた。コイの前方1mのところにフライを落とし「早く来い」とイライラしながら待つとフライが動き出す直前に水面に口が現れフライを吸い込んでくれた。これは会心のヒットですね(笑)。それからテトラ帯を下流に向かって下りながら幾度も合わせ損ないながら何とか2尾追加して合計15尾。厳しいと予想していた割りに運良く回遊ポイントを見つけられたり、水位が思っていたより早く下がって何とか数をまとめることが出来た。

カモジグサホソムギノボロギクヒナキキョウソウトマトオオハルシャギク(コスモス)ヒマワリアメンボウ


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