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ポイントは[虎の穴]の奥だけ(2007/11/25)
11月25日、3連休の二日間は母が曾孫を見に岡山からやって来たので出漁できず、やっと3日目に出漁しました。例によって出掛けるのが遅くなり二子へ。風はほとんど無く日差しも温かで絶好の釣り日和。ポイントには絶対誰か居ると期待したのですが、誰も居ない。ちょっと寂しかったが独り占めできると喜んでポイントに立ち込みサーチ。当然いつものお気に入りで反応があると期待したのに全く反応がない。そして水辺の倒竹周りの景色がちょっと違う雰囲気。よく見ると水面に垂れ下がった倒竹の下が水面と離れている。このポイント、兵庫橋下に瀬があり水位は上がることはあってもそれほど下がることはないのだが先々週よりも5cmほど下がっているようだ。「2週間前の景色と違っているのはあの時はその前に雨が降ったから水位が少し高かったのだろう。すると今日の水位が平水状態かな?」等と考えながらサーチを続けたが本当に反応がない。そう言えば、バイクを停めて岸辺に降りるときネットを片付けている人が居た。そちらをチラッと見るとウェーダーを洗いに水辺に向かっている。ひょっとして先行者?しかしそれにしても反応がない。水中に見えるコイの数も気のせいか少なく見える。1時間もライズを探して狭いポイントを移動し、やっと見つけたのは倒竹の間の狭い穴の奥。対岸から水面に倒れている倒竹の懐部分で奥の切り株前で反応がある。しかし上空から倒竹の枝が入り口に牙のように垂れ下がり、下流をその先端がふさいでいる。上流側にも小さな倒竹がありその横に倒れた枯れ枝が鋭い爪のように突き出ている。間口2m、高さ1.5mの入り口の奥は3m程。通常ののんびりキャストではループがワイドすぎて入り口の牙に引っ掛かってしまう。ロッドの降り幅を狭くしてシャープに振り込むと穴の奥にフライを落とすことが出きる。しかし、ここの流は入り口までは通常の流だが、穴の中は上流の倒竹のために遅い。タイトループで振りを速くすると、奥には届くが先端部のラインにゆとりがないために数秒でゆっくりドラッグが掛かり始め、せっかく反応してくれたコイが見切ってしまう。振り幅を狭くスリークォーター気味にゆったり振ってティペットとリーダーに弛みを持たせるようにすると、ドラッグの掛かりを少し押さえることが出きる。ポイントを見つけ、何とか奥にフライを落とすことが出来やっと掛けた1尾目は、さあ取り込みと言う段階で口を水面に出そうとした瞬間に「フッ」と軽くフライが外れてしまった(それまではグイグイ引いていたのに)。やっと掛かったのをバラしてかなり悔しかったけれど、気を取り直して再度[虎の穴]に挑戦。回遊がストップするかな?と心配したがすぐに次の回遊があり、バラしてから5分後には次を掛けることが出来た。その後、牙に2回フライを引っ掛け一度はティペットを切ったがもう一度は外しに行って穴の奥の様子を見てきた。水深は入り口から奥まで40-30cm程度で流れの底には落ち葉が溜まりている。入り口に立っていても奥にいるコイは全くこちらを気にしないでゆっくり泳いでいた。結局このポイントで1時間ちょっとで5尾ヒットし3尾取り込むことが出来た(バラしが2尾)。4時を過ぎたころ回遊が完全にストップしたので久しぶりに橋桁下に移動。台風以後平水状態での渡渉は初めてだったが、橋桁前は以前より浅くなり膝上程度になっていた。橋桁下流に回り込み少し離れてポイントを眺めると巻き返しの中央で幾つかライズしている。そのポイントにキャストするため橋桁にへばりつくようにして右側に移動。コイの居場所を再確認するためサーチすると、巻き返しの入り口で数尾が元気よくサーチに反応。コイまでの距離は僅か4mほど。急いでラインを引きだし巻き返し側の緩い流れに落とすとすぐに食い付いてきた。ポイントを覗いてから僅か1分。数尾反応していたのでそれらを威さないように静に左に移動し取り込んだのだが、リリースしたときには目の前からコイの姿は消えてしまった。あれだけ元気に反応していたのだから「絶対何処かにいるはずだ」と粘って反応を探しやっと巻き返し中央でのライズを見つけた。右側先端から巻き返しに入り込む流の先にフライを落とし、ラインを一瞬止めてフライを流れに馴染ませる。来た来た!大きな口を開けて一気にフライを吸い込んだ。日没直前の4時30分。1時過ぎからの短時間で5尾は納得の数字でしょう。今の二子なら。


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