Top-Image

line

工事濁りの僅かな切れ目で(2008/10/25)
10月25日
、前回思いっ切り見切られた緋鯉対策のフライを持って、兵庫橋上に行きました。兵庫橋に下る坂の上から流れを見て愕然としました。流れはチョコレート色に濁っている。前日の雨の影響は本流に濁りがないので工事の濁り、上流で重機が掘り返しているのだろう。浅いところの底も見えない透明度で水中のコイの姿は全く見えない。勿論例の緋鯉の姿も。楽しみにしていたテストは中止。何処で釣ろうか悩みながらとりあえず上流の下水出口に行ってみた。僅かな流れ出しのある下水前は濁りが弱いのではないかな?等と考えながら・・。しかし下水出口も濁っている。何処に行こうか悩んでいるとき流れがほんの僅かだが茶色の濁りが消えてきたような気がした。注意してみると流れの両脇よりも流芯は茶色が薄い。透明度もほんの僅かだがいい感じ。対岸のテトラ前を見ると、下水の水が流れ込んでいるテトラの間にコイの姿が微かに見えた。「居た、居た」と喜んで上流側に回り込み、目の前のコイに向かってショートレンジのキャスト。しかしフライの落ちる位置がコイに近すぎて着水と同時に反転してしまった。もう1尾下流側に居たのでしつこく狙ってみたが流れが複雑でフライが安定しない。これも反応しないまま流れに消えて行った。そうこうしているうちに流れはどんどん濁りが消え浅いところは底が見えるくらいになってきた。右岸の巻き返しにはまだ濁りが残っているが、速い流の左岸側は水中のコイの姿が僅かだが見えるようになっている。流れ込みを諦め左岸の護岸前をゆっくり下りながら岸ギリギリの様子を見る。下流からの回遊組が時折反応してくれる。幾度か合わせ損なってやっとヒットしたと思ったら、一気に走られて痛恨のバラシ。それでも回遊は続いていて、何とか1時間掛かって1尾目を釣り上げることが出来た。これを取り込み、写真を撮って流れに戻ってみると、流れには来たときと同じ茶色の濁りが広がり始めている。ちょうど工事の昼休みの間重機も休憩していたのだろう。濁りが入り始めたらもうコイの反応は何処にもない。濁りが入っていない場所を探したが、流れは一面に茶色。こうなったらお手上げ。仕方なく本流へ移動。先週、幾つか反応のあった二子橋下流は全く反応ナシ。茶店前は兵庫橋下と同じ流れなので茶色の流れだから本流を下るしかない。F-4下流のプールの様子を見ようと川崎側に移動。川崎側から左岸を眺めると[いぬたま、ねこたま]の跡地に建設中の大型マンション[二子玉川ライズ]の工事の足場が幾つも立っている。その手前の多摩川の土手には水害予防の土手の工事の為にフェンスが作られている。それを眺めながら下流の様子を見ているとき、餌釣りのお兄さんが下ってきてそのままF-4の狙い目ポイント横に立ってしまった。「あ〜、おしまいだ」。ということでF-4ポイントもパス。F-4ポイント終点の中州には黒と白の入り交じった鳥の群が居る。撮影しながら静に近付きカワウとチュウサギに混じってアオサギの姿も確認した。距離が詰まると近いところにいる群から順に飛び去り、群れごとに編隊を組んで下流に飛び去って行った。そのままF-7のプールに入り中盤の波のないところを目指す。ポイントに辿り着きサーチしてみるが反応は鈍い。それでも時折反応するが単発に出るだけなので移動方向が全く判らない。少しずつ下流に移動しながらサーチし、やっと反応ポイントを見極める事が出来てキャスト。1尾目から3時間後に2尾目を釣り上げることが出来た。それから次の反応を期待したが何も出てこない。仕方なくF-6に移動して崩れ護岸前の様子を見ようと中州を横切ったとき、上流のF-4に釣り人の姿を見つけた。流れに立ち込んでいるからコイ釣りのようだが遠くて誰だか判別できない。その内ネットらしいのをぶら下げて岸に向かって歩いている。釣れたようだった。その右側にも人影らしいのがあるが動いていないので人かどうか判断できなかった。狙っていたF-6ポイントに反応がないのでもう一度上流を眺めると、先程の人影らしいのが動いている。よく見ると徳永さんのようだ。釣り上げていたのは稲垣さんかな?と思い合流することにした。近付いてみるとそれは土屋さんで今日の1尾目を釣り上げたところだった。3人で並んでF-4に向かってキャストし、すぐに徳永さんが釣り上げた。「よく見えましたね、薄暗くなってきたのに」と聞くと「向こう合わせでした(笑)」ということでした。結局ここで追加することが出来ず2尾の貧果に終わってしまった。しかし本当に二子は厳しいです。


line
サイトマップへ
Copyright © 2008 Katsumasa Fujita