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2009年の釣り始めは二子で(2009/1/3)
2009年の初物1月3日
、例年は2日が初釣りなのですが今年は家族の集まりがあり3日になりました。やはり釣り納めと釣り初めは「二子に行かないと」と言う事でいつものポイントに。河原に行けば誰か居るだろうと思っていたが、誰も居ない。流れにはいつものオイカワ釣りの人たちがいつもの所に立ち込んでいる。こうなるとポイントは限られてしまう。一番可能性のある護岸の切れ目の小さな巻き返し前。しかし上流からの風が少しあるので水面を流れているはずのコイの餌は巻き返しに集まっていない。そして水温が9度と低いためコイの活性が良くない。サーチに出る反応も単発で、一度顔を出しても後が続かない。二回の反応があればコイの進行方向が判りフライの落とし場所を決める事が出来るのだが、単発だと初めて会ったイタリア人進行方向が判らない。1時間キョロキョロしながら反応を探したが単発ライズの数も少なくなり諦めて上流に移動を決める。移動しようと思った時、上流に人影はなかったのに、陸に上がって歩き始めた時二人連れの釣り人が流れ込みの横に現れた。歩きながら様子を見ると外人さんのようでフライロッドを準備している。「こんにちは」と声を掛けると外人さんはキョトンとしていて側にいた通訳らしい日本人の女性が答えてくれた。「フライですか?」と聞くと「日本に来たばかりなのですがどこかで釣りがしたくて一番近いここに来ました。何が釣れますか?」と聞いてきた。「ここではコイが釣れます」「でも、このロッドじゃダメですね」と自分のロッドを振って見せてくれた。「どんなフライをお持ちですか?」と聞くとタックルボックスを見せてくた。その中にはマス用のフライがたくさん入っていた。「このフライで釣れる魚は居ないですね」「マスは居ませんか?」「こここのポイントで初物には居ません。管理釣り場に行けば釣れますが」等とお話をして「楽しんでください」と言い残してすぐ横のポイントに入った。外人さんはタックルの準備が整ったようで対岸に向かってキャストを始めた。年季の入ったきれいなフォームで始めたのを横に見ながら、ポイントを探る。コイの反応は少なかったが崩れテトラ下の巻き返しに1尾の反応が出た。ポイントは対岸ギリギリ。巻き返しの始まるところの岸際にフライを落として回遊を待つ。下流側から来たコイはフライの下を通り過ぎて少し離れた上流でライズ。「あ〜、見切られた」と思った瞬間、上流からフライに飛びついてきた。新年の初物、しかもすぐ横にフライマンが居る。バラしてなるものかと慎重にやり取り。なんとな取り込む事が出来た。外人さんに獲物を見痛恨のバラしせてからリリース。[しかし良かったな〜]見ている前で釣れたから(笑)。外人さん達は「あちこちの様子を見ます」と行って上流に去って行った。しかし反応はこの1尾のみ。流れ込みから下流に向かって少しずつ移動しながら様子を見たが全く反応がない。3時過ぎまで粘ったが期待できそうにないので本流へ移動。二子橋の上流のプールで60ヤード以上先の二子橋直前でヒットしたのを流れに逆らいながら寄せ、あと一息で取り込めると言うところでバラしてしまう。それでポイントは沈黙。橋桁下に渡ってみたが反応がない。左岸に戻り二子橋下流の様子を見ると活性の高い反応が連続してある。期待しながら二子橋下からフライを流す。しかしフライへの反応がない。それなのにフライが通り過ぎた後に流れてくる餌には反応する。慌ててラインを引き戻しライズの上流から流すが既に移動しているらしくて反応がない。何処にいるのか知りたくていつもよりも頻繁にサーチしたためかコイはどんどん下流に移動して行く。下流に見えた反応の所にフライが届く頃には、コイはもっと下流に行っている。しかしコイを仮設橋の手前まで流して追いかけて下流に行きすぎるとラインを警戒するのか下流から姿を消してしまう。コイは下流にある小さな島周辺で頻繁に水しぶきを上げている。しかもそこからはあまり移動しない。ポイントまでは70ヤード以上あるが移動しないでラインを繰り出す。バッキングまで出したがフライはポイントに届かない。10ヤードほどラインを巻き取り流れに合わせて下流に移動する。もう少しでポイントにフライが到着するところで止まりラインを出す。フライの周辺では水しぶきが上がっている。しかし辺りが薄暗くなり始めフライとコイの反応の距離感がつかめない。フライに来た!と思って会わせてみるがライズと少し距離があり空振り。そのまま送り出し続けて、空振りを幾度も繰り返しながらやっと2尾目を釣り上げる事が出来た。1尾目から3時間後だった。リリースしてから下流を眺めるとコイは依然同じポイントで反応している。遅い流れにイライラしながら60ヤード送り込み、夕焼けがきれいだった流れに合わせて下流に移動しながら反応を待つ。コイの反応も少しずつ下流に移動しながら仮設橋の直前まで行ってしまう。水面は仮設橋が写り込みで暗く、ラインを引いてみてもフライの位置が確認できない。ラインの送り出しをストップして様子を見る。その時ラインが急に引き出された。完全な向こう合わせだ!コイは流芯に走り流れの抵抗に重さを感じながら大物を期待して焦らず、余裕を持って寄せて取り込んだのに平均サイズの57cmだった。大きさは別にして、新年の釣り初めで3尾は今の二子ではまずまずの釣果。振り返ると二子橋の向こうに沈んだ夕日の名残がきれいだった。



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