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思っていたより濁りがきつくて(2009/11/14)流れは茶色で水位も高い
11月14日、週半ばの雨が気になり前日水位を確認したところ、平水より10cm高い程度に治まっていたので安心して浅川へ行きました。昼から降り出す予報の雨を気にしながら、いつもの一番橋下に着いて驚いた。水位は30cm程高く流れは速くて茶色。岸辺のテトラ帯は全て水没し流れの中にコイの姿は見えない。護岸の上から流れを眺め、コイの居そうな所を探す。一番に思いついたのは[東豊田用水]の水門前。ここは増水時、本流とつながりコイが入り込んでくる。しかも用茂みの中にコイの頭が見えたが水からの流れは本流に比べて濁りが少ない。静かに水門裏から斜面を下りフェンスのところから水路を眺める。「居る、居る」数尾が浅い流れ出しに集まっている。しかし、キャストの準備を終えてフェンスに近づいた途端に水しぶきが上がってコイの姿は見えなくなってしまう。本流との合流点までの僅か20m程の水域には、それでもこちらの姿を感知しなかったコイが2尾ほど水面に浮いている。水門からの流れは左に寄っているので、中央に浮いているコイにキャストするとドラッグが掛かる。水門裏を右に回り込み斜面の上からキャスト。第1投で1尾目をゲットできた。突き出た斜面を降りてリリースしていると、目の前の茂みの中にコイの頭が見える。1尾目のデータを記録しながらコイの動きを観察するが草の中から出て水鳥の居る辺りは流れが緩そう来ない。距離はロッド一本分なのでキャストの必要はない。ティペットを真下に垂らしたままコイの鼻先のフライを垂らす。しかし、フライが草に引っ掛かってしまう。それを外そうと引っ張った途端に、水しぶきが上がってコイは流れに消えて行った。狭いポイントに入っていたコイの数は少なく全て消えてしまった。ポイント全体が見渡せるところに戻り流れにコイの姿を探す。ポイント中央のいつも頭が見えてるテトラ帯は流れが速く回遊していない。しかし下流に水鳥が浮いて居るところがあり流れは緩そうに見えた。そしてその水鳥の下流の水面にコイの口が幾つも見え隠れしている。「あそこか」と言う事で一気に下流部へ移動する。近付くと水鳥は下流に去って行ったがコイの頭はそのまま見える。一番上流の頭を目指して濁りの中で浮いてきたコイの水面に降りる。コイを脅さないように静がにラインを引き出し、コイの上流にキャスト。期待通り流れは緩いが手前と沖では微妙に流れの速さが違う。コイの前方に落としたはずのフライはゆっくり手前に移動して、コイの頭とは20cm程離れてしまう。コイはフライに見向きもせずにフライの横を通り過ぎる。「あんなに近くなのに見えないの?」と言うことでキャストのやり直し。今度は少し沖目に落としフライがコイの斜め前に来る位置で止める。フライはコイの移動筋と交差する様に流れて行き、コイの目の前に辿り着いて素直に吸い込まれて2尾目で1尾目から30分後。斜面上で写真を撮って足元を眺めると、先程の場所の周辺に見えたコイの姿はなく、少し下流に頭が見えた。今度はそれを狙うために斜面を下る。足元を見ながら水辺まで降りてみると斜面上から見えた場所にコイは見えない?「えっ、何処に行っ落ち葉と共にたの?」としばらく眺めていると少し下流に頭が出た。それに向かってキャストし、幾度か位置を修正した後に喰い付いてくれて3尾目。同じ感じで5尾目までは快調に釣れていたがその辺りから水面への反応が少なくなる。下流を見るといくつも水面に頭が出ているが、斜面を移動してキャスト範囲まで近付くと目の前から頭は消えてしまう。下流にはまだ見えていたが近付くと同じように消えてしまう。「そのうち出てくるかな?」と斜面に座り込んで頭が出るのを待ってみたが20分待っても出て来ない。上流側を見ると遠くに頭が出ている。「あれがやって来るのを待つか、あそこに行って狙うか」と悩んでいたが、下流に来る気配がないので狙いに行く。下流を向いているコイの手前にフライを落としたつもりが、コイの頭の上に落ちてコイを脅してしまう。次にそれより上流で見つけた頭は、上流を向いているので、コイの横まで移動してキャスト。今度は距離をしっかり合わせたので問題なくすぐに6尾目を釣り上げる事ができた。しかし、周辺に反応は見られない。下流部に戻り流れを眺めるがここにもコイの姿はない。時折上流から下ってくる黒い影が水中に見えるが水面には浮いてこないし、前方にフライを落としても本流は茶色、水路からの水は少しきれい無視して通り過ぎる。下流の上田用水の水路の中まで下ってやっと7尾目を釣り上げたが、それ以上ここでの釣果は望めそうにないので下流に移動。下流の[浅川北第五排水]の水門前で何とか8尾目を釣り上げたがそれでおしまい。そのまま水路を下って本流へ。本流は見事な茶色の流れで反応は全く見えない。[浅川北第五排水]からの流れ出しは本流よりも透明度がいい。しかし、水量が少なくすぐに本流の濁りに吸収されてしまうが岸の茂み沿いに僅かに残っている。[ひょっとしてこの岸際の流れの中にいるかもしれない]と考え岸ギリギリをサーチしてみる。しかし流れが遅くサーチがなかなか流れて行かない。「コイは何処かに居るはず」と下流を眺めていると、すぐ足元の茂みの横に突然頭が現れた。茂みに絡まないように少し右にフライを落としコイの上流に引っ張って筋を合わせる。ゆっくり流れるフライにこの茂みの所で反応イライラしながらラインを送り出しやっとコイの前にフライが辿り着く。コイは迷わずフライに喰い付き9尾目。下流に移動しながら同じように岸際の様子を見たがここでの反応はその1尾だけ。再び排水出口に戻るがコイの姿はない。水門を回り込んで[上田用水]の取り入れ口へ。取り入れ口のフェンス前のゴミの中で反応しているのを提灯釣りで釣り上げたのが10尾目。日没近くになり最初の[東豊田用水]に行き何とか1尾追加して合計11尾。濁りと増水の厳しい中での11尾は納得しないといけない数字。しかし、水面から消えたコイが再び水面に反応するのにどの位の時間が必要なのだろうか?



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