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回遊路は岸辺ギリギリで(2009/12/20)反応が出たのは岸ギリギリのところだけ
12月20日、前日より一段と寒く庭の防火水槽が凍っていた。寒さ対策に靴下を2枚履いて出掛ける。いつもの兵庫橋につ着いてみると流れには傳治郎君が立ちその手前の岸辺には榎田さんがちょうどコイを釣り上げたところで、携帯で写真を撮っていた。ヘルメットを帽子に取り替え彼の所に行き「釣れてましたね」と挨拶。本流で1尾釣り上げこの日の2尾目と言う事。傳治郎君もやって来たのでこちらも様子を聞くと上流で2尾釣り上げているとの事。最近このポイントはすぐ上流で倒竹前は全く反応無し工事が始まり土曜日までは濁りがひどく釣りにならないと言う話を聞き、徳永さんも前日「濁りのために・・」と言うメールが来ていた。しばらくお二人と話をした後、最近お気に入りの[倒竹前]に入ってみたが、全く反応がない。傳治郎君は下流に消え、榎田さんは倒竹の下流で左岸に向かっている。しかしロッドの動きがない。流れにいるはずのコイを探しているのだろうが、コイの姿が見つからないのかキャストしていない。こちらも反応が全く無いのでロッドは動かない。倒竹前を諦め上流に移動。しかし[虎の穴]前は最近水深が深くなりウエストポーチが水没するのでパスして、先週緋鯉を釣り上げた崩れ護岸の上流に行く。対岸の護岸前を下流から移動しながら反応するコイが居るところで、期待していたが榎田さんも動きがないこちらも全く反応がない。下流に移動して先週のポイントを狙う。しかしここも反応がない。対岸のブッシュの中で反応するかと思いサーチパンを投げてみたが、風のためにポイントまで届かない。反応のないまましばらく辺りを眺めていると、フライが僅かに揺れた・・様な気がした。「??」ロッドを立ててみると重い。慌てて取り込み体勢に入ると手元にコイの動きが伝わってきた。反応の具合から口に掛かっている可能性は薄いので慎重に様子を見ていると、水面に見えたコイのエラの辺りに白いフライが見える。「スレ掛かりか」と落胆しながらも[とりあえず一尾目]と言う事で慎重にやり取りする。[上手く胸鰭の根本に刺さっていれば・・]と期待してみたが期待はずれ。少し暴れた拍子に外れてしまった。それからしばらく同じポイントで粘ってみたが反応は出ない。何処に居るのか反応を探してキョロキョロしていると、ブッシュの下流にある小さなワンドの奥で微かな反応が出た。[居るのかな?]と疑いながらワンドの中にフライを落とす。やっと釣れた1尾目しかし反応無し。[もう少し奥?]と言う事で岸ギリギリにフライを落とそうとするが下流からの風が不規則に回り込みフライが風で流される。狙っているポイントは下流に水面に垂れている倒竹があり、上流は上空の木の枝からクズが垂れ下がっている。フライは少しでも風に流されると横に垂れ下がっているクズの軸に引っ掛かる可能性があり、引っ掛からないように下流側から狙うと風の具合で倒竹に引っ掛かりそうになる。風の様子ばかり気にしてキャストしていると対岸に生えている細くて見難い枯れ枝にフライを引っ掛けてしまった。回遊してくる可能性が高いので回収には行かずティペットを切って外す。幾度もキャストし直してやっと対岸ギリギリにフライを落とす事が出来た。[これでヒットすれば言う事なしなのだが]と思いながらフライを眺めていると、突然下流から頭が現れた。フライを見切る事もなく素直に喰い付き、開始から1時間で1尾目を釣り上げる事ができた。先週は1尾目を傳治郎君も頑張っていたが釣り上げるのに2時間半掛も掛かっていたから今日の1時間は上出来。反応の具合からボXズも頭の隅に見え隠れしていたから嬉しい1尾だった。これをリリースした後、安心して榎田さんとおしゃべり。戻ってきた傳治郎君も加わり1時間以上話をしてしまう。榎田さんは「トイレに行ってから本流の様子を見ます」と消えて行く。傳治郎君は倒竹の下流で榎田さんが狙っていたポイントの様子を見ている。私は1尾目と同じ場所を狙う。岸ギリギリにフライを落とせる確率はかなり低いが、幾度もキャストを繰り返しながらギリギリを狙う。再開から5分後、今度は上流の茂みの中からフライに飛びついてきた。いつもの記念写真の準備をしていて、コイの口にもう一本糸が覗いているのに気付いた。1.5号のティペットより格段に太いハリスの付いた針が刺さっている。傳治郎君が「太い糸ですね」と驚いている。「そうだね、口にはもう一本針が刺さっていたこんなに太いハリスを切られるなんて・・」と返した。全く反応のない状況の中、狙ったポイントでの連続ヒットは気分がいい。しかしその後反応は2度ほど在ったがいずれも小型の見切りライズで反応でヒットせず。最後は対岸の細い枝の同じところにまたフライを引っ掛けてフライが二つ並んでぶら下がっている。余りに悔しいので回収に行く。ウエストポーチを持ち上げ[虎の穴]の前から対岸に渡り、上流に行ってフライを回収。回収ついでに引っ掛かった細い枝を撤去し上空から垂れ下がっていたクズも取り払う。これで次回から安心してキャストできるだろう。と思ってみたが今度は隣に生えているクコの枝が邪魔になるだろう。障害物を整理し、ポイントがつぶれてしまい釣れる可能性のある場所はもう何処にもない。日陰になって風が冷たく期待できないポイントで粘るだけの気力も消えてしまい早退を決める。実釣時間が短かったけれど納得の釣りが出来たので数よりも充実した一日でした。



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