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終了直前にやっと1尾目が釣れて「良かった〜」(2010/1/3)最後の最後にやっと釣れた
1月3日、新年度のスタートはなんとか釣果を得る事が出来たが、兵庫橋上の状態が厳しく出掛ける時にまたしてもポイントを悩んでしまった。家を出るのが少し遅くなり何処に行くか悩みいながら走り、二子の手前まで来たところで「エイ!平瀬の出口だ!」と決めて二子橋を渡る。合流の橋の上に人影はなく一安心。ポイント上流に立ってみると前日以上に風が強く一面に波立っていてコイの反応が見えない。半分諦めながらコイの反応を探してキョロキョロしていると、角の中から口が現れた橋桁の上流側の風裏の水面に小さな波紋が広がった。「コイか?」と疑いながら眺めていると、紛れもないコイの口が吹き寄せられた水面のアクを吸い込んでいる。しかし直前にそのにすぐ横を通ってきたばかり。「もう少し慎重に歩けばもっとたくさん出たかもしれない」とちょっと悔しかったが、それに向かってキャストを繰り返す。しかし水面に落ちたフライはコイに吸い込まれることなく平瀬川からの流れに引っ張られて移動して行く。30分程粘ってみたが結局コイは姿を消してしまう。気を取り直して本命の流れに向かってキャスト。立ち位置を色々変えながら様子を見たが喰い付いて来そうな反応がない。時間はどんどん過ぎて、残り時間が少なくなっていく。「ここはダメだ!」と諦め橋の袂に止めたバイクに戻る。ヘルメットを巻き返しは流れが速くて・・かぶりながら眺めていた橋桁の先の水面にコイの口が幾つも現れる。「えっ!居るじゃない」と急遽ヘルメットを帽子にかぶり直して斜面を下る。橋桁の裏側に回り込み、目の前のライズに向かってキャストするがドラッグが掛かりヒットしない。その時後ろに人の気配を感じた。振り返ってみると傳治郎君がにこやかに立っている。「年券ありますか?」と聞いてくる。「有るよ、バイクに」と言って陸に戻り年券を渡す。「今日はどう?」と聞くと「新二子橋のところで5尾です」だって。羨ましい限り。しばらく頑張ってみたが釣れそうにないので「兵庫橋に行くね」と言って別れた。兵庫橋上は無人でお気に入りの倒竹下から始める。いつもの倒竹裏では開始早々コイの反応があったが見切りライズだったり、よそ見をした瞬間だったりでヒットしない。そこに傳治郎君がやって来て上流側で釣り始めた。しかし彼も反応がいつもの緋鯉が沈んで回遊しているが全く無いようだ。トイレのタイミングで彼の上流側に位置を変えるがやはり反応がない。中流部を諦め上流の流れ込みに移動。流れを見るといつもの緋鯉が沈んだまま回遊している。その近くで元気の良い反応が出た。それに向かってキャストしフライの落下直後に2度連続で飛びついてきたが合わせる事が出来なかった。対岸の崩れテトラの下流側で幾つか反応があったが手前に流れが邪魔でフライはすぐにドラッグが掛かり反応してこない。しばらく粘ってみたが釣れそうにないので上流のゴム堰堤に行こうと振り返ってみると、既に傳治郎君がキャストしている。上流を諦め本流に移動。ここまで釣果無しで時間は既に4時半を回っている。残り時間は30分ほど。気持ちの焦りを押さえながら新二子橋下流から本流左岸の様子を始めは反応のなかったお気に入り見る。しかし反応がない。残りの時間を考えると、最後の望の「兵庫島横の出っ張り」に掛けるしかない。その出っ張りに着いて見たが反応はない。しかし前日の釣果もそうだが、このポイントは辺りが薄暗くなり始めてから反応が始まる。その反応が始まるにはちょっと時間が早いようなので、下流の二子橋の上流の様子を見に行って時間をつぶす。本流の真ん中では元気な反応があり、その筋にフライを落として流し始めた時、下流から引き波を立てながら向かって来るコイが居た。ラインを送り出しながら待っているとフライの所まで来て口が見えた。しかし、フライのある流れの筋が少し沖目で僅かに手前にドラッグが掛かっているようで水飛沫と共に去って行った。せっかくの反応にヒットしなくて悔しかったが、流した状況が悪すぎたので変に納得してしまう。下流の様子はここまでにして本命に向かって引き返す。暗くなり始めた出っ張り裏にサーチしてみるが反応がない。「今日はここまでか・・」と諦めかけた時、出っ張りのすぐ裏側で反応が出た。「居た!」と喜んでキャスト開始。しかし明るい夕空が移り込みフライの位置が確認できない。その上上流からの風で前日とは流れの筋が微妙に違っている。数尾のまとまったライズが突然始まり、数秒で消えてしまう。しばらく待っていると突然復活する。それを繰り返しながら少しずつ数が少なくなっていく。ちょっと焦りながら立ち位置を上流に移動し、出っ張りの先端近くに見つけたライズの前にフライを落とす。下流に頭が現れてフライに向かって来る。微かに見えていたフライが口に中に消えたのを確認して大きく合わせる。「やった!」終了直前でやっとヒット。いつもならなんの心配もなくやっていた取り込みが、この時はずいぶん慎重なのが自分でも判ったから、つい笑ってしまった(コイも71cmと大型だったが)。それにしても終了直前での1尾に「良かった」と声を出して微笑んでしまった。でも、本当に良かった。新年早々の釣果無しは、一年間引きづりそうだったから。



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