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マルタはどこに行ってしまったの? (2010/4/3)泥水が流れている兵庫橋上
4月3日、通常土曜日は浅川へ行く事が多いのだが、日曜日は開成へマス
釣りに行く予定なので、久しぶりにマルタの顔が見たくて二子に行くことにする。週の半ばには暖かい日がありマルタの活性も上がっているだろうと期待して出掛けたのだが、いつもの兵庫橋に着いてびっくり。「土曜日は工事の濁りがひどくて」と言う報告は良く頂いているのですが、こんなにひどい状態なのは初めて見た。流れは泥水がそのまま流れている状態。上流で工事が行われているのだが、一体いつに藤澤さんは頑張っているが・・なったら終わるのだろう。兵庫橋上の濁りを見て、この日のメインはマルタだからそれ程気にしないで本流へ行く。新二子橋の本流へ出たところで、先週もいらっしゃっていた松田さんに会う。「今週もマルタですか」と挨拶をして新二子橋の下の様子を見る。しかし全く反応がないのでそのまま上流の[藤澤ポイント]に直行。松田さんはポイント下流でタックルの準備中。そこを通り過ぎ目的地に着いてみると藤澤さんが流れに向かってキャストしている。話を聞くと「マルタはどこにも居ないです」との事。それでも何処かに居るのではないかと周辺の流れを覗いてみたがそれらしい動きは見られない。マルタがいれば必ず[ロール]という産卵時に特有の行動が見られるのだがそれも無い。一通り探索したが全くそれらどこにもマルタの気配はないしい姿も動きもないので藤澤さんとお話をしながら河原に座り込んでしまった。しばらくすると徳永さんがやって来た。目の前まで来てやっと手を振ってくれた。流れを渡って合流すると「座り込んでいるから誰かと思いました。藤田さんが座り込むなんて事は絶対にないはずだから」と言われてしまう。徳永さんが「途中で出会った漁協の方の話だと『マルタは素通りして上流へ行ったみたいですよ』と言ってました」と教えてくれた。先週の土曜日までは藤澤さんもここでマルタを釣っていたが、日曜日には姿が無くなっていたし、今日も居ない。水温が上がりマルタが戻ってくるのを待ちながら皆さんとお話をしていたが、復活しそうにないのでマルタを諦めてコイに専念する事にする。しかし、どこでコイ釣りを開始するか悩んだ結果波が高くコイの反応は見えない、久しぶりに上流の F-2の様子を見る事にする。しかし風が少しあるので F-2での釣りは厳しいはずだが、動かない事には何も始まらないのでポイントに移動。流れの中央まで入り込み様子を見るが、水面が波立ちコイの反応は全く見えない。一瞬風が弱まり波が無くなった時、かなり下流で反応が見えた。[あんなに下流か]と言う事で下流に下り始めたが再び風邪が出てきて反応は見えなくなってしまう。そのまま右岸の平瀬川出口に行く。出口に架かっている遊歩道橋の上に徳永さんの姿があった。橋の上から下の流れの様子を見ているので「居る?」と聞くと、手を上に上げて×印のサイン。徳永さんはそのまま下流に下って行かれる。私はしばらく橋桁周りの様子を見たが、数尾居たコイは全く反応する気配を示さないの僅かな反応はあったが喰い付いてくれなかったで諦めて下流に移動する。右岸を下っている徳永さんを見つけたので流れを渡って左岸に移動中に電話が掛かってきた。マルタを諦めた藤澤さんが「新二子橋下でラッキーな1尾が釣れたので嬉しくなって電話しました」との事。ちょうどその時、徳永さんが1尾釣り上げているのを藤澤さんが見つけて教えてくれた。左岸に渡ってみたが左岸側に反応は見られず、中州を渡って東京側の流れに移動。新二子橋下で反応を見つけたが喰い付いてくれずそのまま下流に移動。東京側に帰って行く藤澤さんを見つけ電話で「兵庫橋のところの濁りの様子を教えてください」とお願いする。しばらくして藤澤さんから連絡が来る。「濁りの透明度は10cm位でしょうか」「来た時に比べて少し澄んでいますか?」「私が来た時は濁っていなかったのでわかりませんが、そんなにひどい濁りではないので工事は終わったのではないですか」との事。それならば兵庫橋上に行ってみよう、と移動を決める。流れを渡って右岸から対岸に居た徳永さんを探すと、新二子橋上流の左岸でキャスト中。足元の流れの様子を見てからもう一度見ると透明度は少しは良くなっていたがロッドが曲がっている。マルタポイントに来る前に1尾釣り上げていたから「3尾目か・・」と考えながら運動公園を横切って兵庫橋上に行く(夜に徳永さんから頂いたレポートには「コイ2尾とニゴイ1尾」となっていたので、この時の獲物はニゴイのようでした)。兵庫橋上では来た時よりも流れの色は落ち着き、透明度は少し良くなっていた。と言っても水面から10cmが見えるかどうかギリギリのところでコイの姿は勿論見えない。しかも水面には白い泡が一面に浮いている。上流の流れ込みから様子を見るがコイの反応は全く無い。本流に直行したので水温を計っていなかったが本流の7度に比べて暖かい。計ってみると9度と考えていたよりも暖かい。透明度さえ良ければ絶対に反応はあるはずなのだが・・、等と考えながらも「今日はダメかもしれない」という諦め気分になってきた。ポイントを下り[虎の穴]の前まで来るが最後の最後で釣り上げた貴重な1尾反応がない。やっと[虎の穴]の奥で反応があったが一度だけ。次に見つけた反応はその下流の倒竹の奥の小さなワンド。しかし、手前の倒竹が邪魔でフライを落とせない。出来るだけ近くにフライを落とそうとキャストを繰り返している時、後ろから声が掛かる「居ます?」と徳永さん。「あの奥に反応があるんです」「頑張ってください。私はこれで上がります」と帰って行かれた。奥の反応はしばらく続いたが手前には廻って来ず諦める。時間は6時を過ぎ終了時間が近づく。下流側の倒竹の中での反応が見えたのでそちらにキャストを繰り返していた時、何の前触れもなくフライのところに頭が現れてフライを吸い込んだ。ビックリしながらも、自分でも驚くほど落ち着いて合わせる事ができ、貴重な1尾を釣り上げる事ができた。しかしマルタはどこに行ってしまったのだろう。まだ産卵は終わっていないはずなのだが。




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