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見切りはフライよりも他に原因がありそう (2010/7/18)見た目よりも複雑な流れで・・
7月18日、前日の浅川での好釣果に気分良く二子に行きました。この日も風が強くポイントでは下流から強く吹き水面は大きく波立っている。先週までは雨の影響で水面を流れてくるゴミが倒竹に引っ掛かり、そのゴミを狙ってコイが回遊してきていたけれど、梅雨が明けると倒竹のゴミもきれいになくなっている。しかも[虎の穴]前の倒竹には釣り糸がタスキを掛けたように垂れ下がっている。[虎の穴]の横にキャストするには邪魔な存在なので、釣り糸の撤去から始める。この細いラインがなかなか切れない6月に赤城FAに行ったとき見たのだが、ルアーがストラクチャーに引っ掛かるとラインを引っ張って切るのではなく、ロッドの先端のラインをハサミで切っている釣り人がいた。「えっ?何でそうなるの!」と驚くしかなかったのだが、今回この邪魔なラインの撤去で気が付いた。ラインはPEのようで、細いのだけれど少々の事では切れない。ロッドのグリップに巻き付けてそのまま後ろに下がり倒竹への引っかかりを一つずつ外していく。残る引っ掛かりが僅かになったところでラインが切れて先端部分が絡んだまま残ってしまった。それ以上近寄るとコイを脅してしまう事になるので撤去は終了。ラインを巻き取ってベストに納める。それから流れの様子を見てみるがコイの反応は全く無い。倒竹の下流側も反応がない。回遊する姿もやっと1尾釣り上げたがその後2尾連続バラシ見えず倒竹周りを諦め上流へ移動。上流側の護岸端の巻き返しの様子を見るがここも反応がない。それでもすぐ横の茂みの中では時折波紋が広がるのでそのままの位置で回遊を待つ。開始から1時間後にやっと1尾目を取り込めた。続いて対岸ギリギリでヒットしたが2尾連続で途中でバラしてしまう。回遊が期待出来そうなのでしばらく粘ってみたが回遊はストップしてしまう。次は少し上流の護岸前。別にこれと言ったポイントがあるわけではないが、コイが移動するとき必ず通過するところ。対岸ギリギリの草のないところを重点的に狙い、岸沿いに移動して来るコイが対岸に向かうところを狙い撃ち。1尾目から1時間後に2尾目を釣り上げたがその後の2尾をまたしても途中でバラしてしまう。回遊を捜して流れ込みまで行き、やっと1尾釣り上げたがその後2尾連続バラシ時折水面に現れる姿にもてあそばれ時間だけが過ぎていく。反応を見つけられないまま元の倒竹前に戻ってみたがやはり反応はない。その時、兵庫橋の上を歩いていたサッカー帰りの小学生が「あっ!コイがいる」「本当だ。あそこにも」と騒いでいる。橋に上から見える距離にいるのならその直ぐ上流の倒竹周りにも居るはずだと考えて下流に移動する。いつも余り行かない下流の倒竹の間で反応を見つけた。フライを落とすとすぐに反応してくる。しかしフッキングしない。フライに向かって浮いてくる姿はハッキリ見えるのだが、フライの直前で向きを変える。中にはフライが口の中に入るのも見えるのだが、合わせの瞬間に吐き出しているのも見えてしまう。もうガックリです。こうなったら前日試してそれ程効果が確認で強い風が下流から吹き抜けてきなかった[見切り対策フライ]をもう一度試す。黒いフック、黄色のマテリアル、0.8号のフック・・。色々試すが見事に見切って行く。やっと黄色で黒フックに喰い付いて来たが、これは着水とほとんど同時でコイにフライを見極めている余裕がなかったような気がする。色々なパターンを試しながら気付いたのは、ポイントの手前に小さいけれど流れの緩い筋がある事。ちょうど上流に倒竹が水中に倒れかかっていて、その倒竹の下流の流れが緩い。しかも下流からの風で一段と流れが遅くなっていてそこを横切ったラインがU字型にカーブしているのだ。「これだ!この流れで僅かなドラッグが掛かっているのだ!」対岸の流れの緩い所に落としたフライだから当然動きは遅いはず、と言う先入観で本当ならもう少し速く流れていドラッグを避けてのキャストでヒットいはずの流れでのドラッグを見逃していたのだ。流れよりも遅いだけでなく、僅かだが流れを横切るように手前に不自然に動いている。だから喰い気十分なコイはとりあえず反応するが、フライを口に入れる直前に予想した場所と違うところにあるので見切っているのだろう。全ての見切りがドラッグによるとは思わないが、見切りの80%位はこれが原因ではないだろうか。どんなにいいフライにしてもドラッグが掛かっていれば喰い付いてくれるはずがない。それが判ったときには目の前の反応は全て消えてしまっていた。運良く下流で1尾反応していたので、立ち位置を岸寄りに変えて倒竹からの遅い流れを避ける位置からキャストするとすぐにヒット。しかしここでの回遊は完全にストップしてしまう。倒竹前を通過して上流の対岸ギリギリの回遊コースを狙い撃ちで護岸前の様子を見に行く。護岸の草の間のコンクリートが見えているところがポイントで、回遊してきたコイはコンクリートに付いている餌を、水面に頭を出しながら漁っていく。その進路を見定めて近過ぎず遠すぎない位置にフライを落とせたらかなりの効率で喰い付いてくれる。しかし対岸の草に引っ掛けたり届かない場合、再キャストするのだがモタモタしているとコイはポイントを通過してしまう。狙いどおりフライが落ちて3尾の連続ヒット。1時間かかってしまったがそれでも連続ヒットは気持ちが良い。ポイントを上手く掴めば兵庫橋上でまとまった釣果が期待出来る事もある。しかし難しいですね〜。



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