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「やってみなくちゃわからない」から「わかったこと」(2011/1/23)大丸堰堤の向こう側から煙と炎が上がっていた
1月23日、開成と王禅寺で[背面浮き]や[ロングタイプ]のテストをやったが、掛かりの悪さがちょっと気になっていた。その問題を解消するために新しい事を考えてみた。原因は[フックに直接止めてた硬いマテリアルが邪魔をして掛かりが浅くなたり、外れ易くなっているのではないか?]と考えた。それを解消するためにマテリアルをアイの側の一箇所だけで止める[一点止め]て、ゲイプ側のボディが動くようにしてみた。こうすればシャンク周辺の邪魔者がなくなるので大丸堰堤の向こう側から煙と炎が上がっていた[外れ難くなるのでは?]と考えて試作している時、いないなさんからメールがあり「今度の日曜開成へ行きませんか?」とお誘いがあった。渡りに船と即答。当日は朝6時にお迎えがあり、いないなさんと赤松さんの3人で出発。お天気は前日の予想通り快晴で、風も弱い。到着時、通路には霜が降りていたが、日が昇るに釣れて暖かくなる。ポイントは前回良かった 1st ポンドのクラブハウス横のワンド。最初にテストするのは新作の[一点止め]。第一投目からヒットでさい先の良いスタート。反応は素晴らしく水しぶきを上げながらのライズが連続である。それなのに水しぶきの割にフッキングしない事が幾度もあったが「こんなもんかな?」と好反応にそれほど気にならなかった。今回のテストで調べるデータは、前回と同じ大丸堰堤の向こう側から煙と炎が上がっていた[掛かりの場所]と新しく[途中バラし]の数とタイミングをチェックする。[途中バラし]のタイミングとは[ヒットの直後]に外れたのか[遣り取りの途中]で外れたのかを区別してチェックする。最初の[一点止め]はマスの反応が良く連続でヒット。スレ掛かりも数回あったが気になるほどではない。しかし、1時間ほどで早朝の好反応はストップして反応が途切れる。ブレイクのタイミングでフライを王禅寺でも試した[ロングタイプ]に変更。しかし反応するマスが少ない。3尾釣り上げたところで再びブレイク。今度は[ロングタイプ]の[背面浮き]に替えてみる。しかし反応自体が少ない。回遊が止まったのかフライが気に入らないのか判らないが反応が少ない。水中でハッキリ見えるフックを嫌ったのかもしれないと大丸堰堤の向こう側から煙と炎が上がっていた考えてロングタイプを諦め[一点止め]に替える。色もそれまでのCamelからBrouwにしてみると、マスの反応が復活し何とか数が出るようになってきた。しかしこのパターン、ヒット直後のバラしが多い。フックを取り替えてから9尾取り込む間に6尾が途中で外れた。外れたことはそれほど気にならなかったが、5尾はヒット直後だったのが気になる。それでも新タイプでの釣果が18尾になったところでまたまたラインブレイク。そこで比較のための[通常のP-chan]
に替える。フライを交換しながら目の前を眺めると岸際にマスが幾つも並んでに浮いているのが見えた。フライの落下でどんな反応をするか様子を見ると、フライの着水と同時に直下に居たマス達は慌てて逃げてしまう。しかしそんな中、少し離れた所に居た奴が大丸堰堤の向こう側から煙と炎が上がっていたフライの様子を見ながらゆっくり近付い来る。しかしフライを見切ってそのまま去って行き、フライの周りの水面が揺らめいている。幾度か試していると、着水直後に見えないところから急に飛び出して来る奴が居る。着水直後の反応がない場合いくら待ってもフライの周辺に魚は近寄って来ない。だからフライが水面に落ちた瞬間が勝負で[5秒待って反応がなければ直ぐに場所を変える]のがポイントと再確認する。また、ポイントに落としたフライへの反応も二種類あり[餌ではないと見切ったライズ]と[喰い付いたが失敗したライズ]がある。前者の場合はフライのところの水面がモヤーッと揺れるので直ぐに判る。水しぶきの上がる時もあるがしぶきは小さい。こんな[見切り]があった場合、マスは二度と反応しない大丸堰堤の向こう側から煙と炎が上がっていた。しかし、後者の場合は反応が全く違う。水しぶきは激しくあがり、そればかりでなく周辺のマスも水しぶきに反応してなのか、数尾が連続で飛び出してきて水面が激しく波立つ。こんな時は掛け損なったポイントに直ぐに打ち返すと、間髪を入れずにフライに反応する。反応は連続して繰り返されるから、ヒットするまでピンポイントに連続で落とす。そんなコツを確認しながら[通常のP-chan]に変更すると目の前での反応が復活して快調に釣果が伸びる。この通常タイプで30尾釣り上げたところで12時を過ぎランチタイム。[メガサンド]をオーダーするが頭の中はフライのことで一杯で、メガサンドの味も全く覚えていない。昼食後再び[背面浮き]に取り替えて様子を見る。反応は依然好調で、連続でフライに反応してくる。大丸堰堤の向こう側から煙と炎が上がっていたしかし午前中と同じで反応の割にヒット率が悪い。何故だろう?ここで冷静になって考えてみた。フライに向かって来るマスは下から来る場合と横から来る場合がある。下から飛びついてくるとフライ全体が口に入るが、横から飛びついた場合は水面のフックは口に入らないからフッキング率が良くないのでは?等とも考えてみる。それでも。[背面浮き]での釣果が20尾近くになったので再び[一点止め]に替える。しかしこのタイプに替えた途端にライズとフッキングとの率が[背面浮き]よりも更に低下した。水しぶきを上げて飛びついてくるのにフッキングしない。反応が多いからそれなりに釣れてはいるが、数字に表れない[合わせ損ない?]が多い。これも冷静に考えてみると、やはりマスの狙いはボディ。しかしフッキ大丸堰堤の向こう側から煙と炎が上がっていたングポイントの針先はボディから少し離れているから、フライが口に入る時、フックが口の周りに引っ掛かり、ビックリして水しぶきを上げるのだろうか?違うタイプを続けてテストするとそれまで気付かなかったことが少しずつ判ってきた。しかも少し離れていた親子連れがすぐ横に移動して来てルアーをキャストを始めてからは反応自体がストップしてしまう。数が期待出来なくなったのでフライを[通常のP-chan]に交換し、前回反応の良かった1st ポンドの奥の水車周りに行ってみる。水車横の巻き返しに落とすと直ぐにヒットする。余りに反応がいいのでテストタイプへの交換を忘れてしまうほどだった。燻製用の大型の獲物はリミットの10尾まで行かず9尾止まり。結局、終日色々なP-chanタイプをキャストし続け、P-chan以外のパターンは一度も試さなかった。いないなさんと赤松さんはそれなりに釣果が得られたようで納得の様子。
いないなさん、赤松さん、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。
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フライタイプ
釣果
スレ掛かり
スレ率
途中バラし
バラシ率
一点止め
19尾
5尾
26.3%
10尾(5/5)
65.5%
背面浮き
18尾
0尾
0%
12尾(3/9)
60.0%
ロングタイプ
4尾
0尾
0%
2尾(2/0)
66.7%
通常のP-chan
62尾
6尾
9.7%
32尾(18/14)
66.0%
上の表はこの日のチェックデータのまとめです。途中バラしの括弧は(ヒット直後/取り込み中)です。
釣り上げたマスの総数は103尾。[一点止め]での釣果は19尾。[背面浮き]で18尾。[ロングタイプ]は背面とノーマルで4尾。従来のP-chanで62尾。
[途中バラし]の確率は[背面浮き]が少し良かったけれど、取り込みに入ってからのバラしが多いのが気になります。
[スレ掛かり]が[一点止め]に多かった。
通常のP-chan]では9.7%。それが[一点止め]では26.3%になっているのは、フックがボディと離れているからだろう。
[背面浮き]と[ロングタイプ]にはスレ掛かりは無かった(
[ロングタイプ]は数が少ないから?)。
それよりも問題なのは、数字に表れなかったライズの数とフッキングの率。[一点止め]と[背面浮き]はライズの割に掛かる数が少なかったし[ロングタイプ]は反応自体が少ない感じ。
色々なタイプを試してみたが、結局[通常のP-chan]が一番安定した釣果を得ることが出来た。
普通のフライでどの位の[バラシ率]になるのかチェックしていないが、開成はマスが大型だからこの位の数字なら満足できると思います。



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