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マルタじゃなくてコイのバシャバシャ(2011/4/3)
4月3日、朝から気温が低く、薄ら寒い中二子へ行きました。前日は暖かく薄着で出掛けたのに、今日は冬支度で出漁。いつもの兵庫橋に着くと、寒さのせいかオイカワ釣りは一人しか居ない。その代わりバードウォッチャーの集団が倒竹前に陣取っている。一番のポイントには入れないから上流側から様子を見る。しかしコイの反応が全然ない。前日の木村さんのブログで「1時間で4尾釣れて…」とあったので期待していたのに全く反応がない。水温を計ると11度しかなく、出没し始めたアカミミガメの姿も見えない。[ここはダメか!]と諦めかけた時、尾崎君がやって来た。以前開成に行った時忘れた帽子を渡すことになっていたのだ。朝から釣っていて新二子橋上の川崎側などを廻って既に3尾とのこと。しばらく話をして別れ、上流のゴム堰堤へ行く。しかしそこも全く反応がない。[この状況で長居をしても時間の無駄]と諦め本流へ移動。新二子橋下で様子を見るがこちらも反応無し。今年はまだ姿が見えない恒例のマルタポイントを見に行く。その途中のポイントでコイの反応を探すがやはり姿がない。次のポイントの様子を見ている時携帯が鳴った。慌てて胸のポケットから取り出して通話ボタンを押したが既に切れた後で着信メールの表示がある。開いてみると「対岸にいます。松田」とある。振り返ってみるとそこに松田さんが立って手を振っていた。少し前に対岸に釣り人は見えたが、見慣れた仲間の服装ではなかったので、マルタ釣りのルアーマンかな?と思っていた。上流を回り込んで松田さんと合流すると、先週の土曜日の強風の中、登戸から二子まで[プチマルタ遠征]を行ったそうです。ポツポツと小さな集団がありそこそこ釣れたそうですが大きな集団はなかったそうです。「今年は少し遅いのかな?」などと話をしてから松田さんと別れて右岸の平瀬川出口へ。合流点の歩道橋の橋桁前で反応があり、上流から送り込んでヒットしたのだが、掛かりが浅かったようで途中で外れてしまう。その後、巻き返しの中で連続の反応があったが、これは口の痛んだコイでうまくフライを吸い込むことが出来ない。これを諦めゴム堰堤付近の様子を見ると、対岸で水しぶきが連続で上がっている。水中のゴミが堆積しているところで産卵モード真っ盛り。その周辺に「喰い気のあるのが居るかもしれないから様子を見よう」と歩道橋の下をくぐりかけた時、目の前に釣り竿の林が見えた。よく見ると、いつも合流の上流で釣っているブッコミ釣りの連中が竿を出している。[何だ、居るのか]と諦める。歩道橋の上に上がって下を眺めるが喰い気のありそうなコイは見つからない。しばらく眺めていると突然1尾が水面に反応し始めた。写真を撮って「釣れるかな?」とラインを引き出すと、それを見ていたかのように下流に去って行った。合流点を諦め新二子橋に向かって流れの中を下る。尾崎君がやった後なので期待は出来ないが少し時間が経っているから、と慎重に下る。下り初めてすぐに流れの中央でヒット。[やっと1尾目]と喜んだ瞬間に外れてしまう。開始から2尾連続で外してしまい、昨日に続いてバラしが多い。先行者のあったポイントだから一尾の反応を大切にしないといけないのに痛恨の途中バラし。かなり気分は落ち込んでいたが、ポツポツ反応が出るので気を取り直してフライを送り込む。しかし反応は遠くでなかなか射程距離に出ない。そんな時、右岸沿いに流したフライのところに小さな水面の変化が見えた。「何かな?」と軽い気持ちでラインを引いてみると重い!すぐに竿を立てて見るとコイの反応が伝わってくる。しかし重いだけで全く動かない。グイグイ引くわけでもないのに寄って来ない。[スレかな?」と思い様子を見る。開始から3時間近くもノーヒットだから貴重な獲物。しかも前日から途中バラしが多いし、今日も既に2尾外しているので一段と慎重になる。寄らないのならこちらから迎えに行くしかない、と左岸に上がりコイを追いかける。少しずつ寄せて、やっと目の前まで来たがそれ以上寄らない。少し寄せるとすぐに沖に逃げる。やっと手元に寄せてみると胸鰭の間に掛かっている。「無理をしなくて良かった」と喜ぶ。これをリリースして同じ流れに戻り下流に流そうとした時足元にカゲロウが流れてきた。掬い上げて眺めるとコカゲロウのようだ。しかし羽が水に濡れて指にくっついてしまい羽の形が写真に写らない。とりあえず撮影してみたが納得がいかず、上流の水面を探す。するとカゲロウは幾つも幾つも流れてくる。しかも一種類ではなく大きいのや小さいのが次々にやって来る。その中で羽がしっかり立っているのを選んですくい取り指に載せて撮影。赤いのや黄色いの、緑っぽいのや白っぽいの。次々に流れてくる。
カゲロウ
しかも掬い上げようとすると、元気に飛び立つ物もいる。20分以上もカゲロウと遊び数十枚も撮ったが名前を調べる気力が今はないのできれいに写っている画像をご覧ください(上段がオスで下段がメスです。たぶん)。カゲロウと遊んだ後のポイントは反応がなく新二子橋下まで来る。そのまま下っても二子橋まで反応が期待出来ないので上流に戻って左の流れの様子を見る。新二子橋の下で幾つか反応があったが合わせきれず、そのまま一気に下って二子橋下を通過。その直後、下流に水しぶきを発見。「居た〜」と喜んで水しぶきに直行。目の前まで来て水しぶきをよく見ると、水面にはコイの尾鰭ばかり出ている。コイがマルタの卵を食べに集まっているのだろうと様子を見ていると、その尾鰭のところから水しぶきが上がりマルタの物ではない。今までコイの産卵は岸部の緩い流れで、岸辺の草の根元などに卵をくっつけると思っていたのに、ここでは流れの真ん中で、何もないところでの産卵行動。これは岸辺が砂利で産卵に適した所がなこの付近だけの行動なのだろうか。離れたところで上がった水しぶきは流れを移動しながらどんどん近付いてきて、目の前まで来たところで自然消滅する(トップの動画)事もあった。そんな水しぶきの中マルタを狙って流したフライにコイが2尾掛かってしまった。マルタの姿は1度だけ頭が見えたがそれ以外には全く見られなかった。マルタの可能性がないのでここを諦め左の細流へ行き1尾追加したところで日没終了。本格的なマルタの産卵はいつ始まるのだろう。


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