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「雨だから」と喜んで早朝出漁したが(2011/7/30)小雨の中、期待のふくらむ下流部
7月30日、深夜から降り出した雨に天気予報を確認して「この分なら人出がないから絶対にいいぞ」と期待し、またしても早朝の出漁にする。釣り人の居ない二子にするか、Dエリアにするか、出掛ける準備をする間中悩み、バイクにキーを差し込んだところでDエリアに決める。出掛ける時は止んでいた雨が途中から降り始め、カッパを着込んでポイントに向かう。[二ヶ領上河原堰堤]の横を通過する時、堰堤の近くにはまだ行ってないことに気付く。ガードレールの切れ目から河原に引き波を立てて移動するコイ降り、いつもは上流に向かうところを下流に向かって進む。上流側の中州と堰堤前の中州との切れ目の横でバイクを停めて様子を見る。中州の切れ目なので対岸がずいぶん遠くに見える。そんな流れの中、水面に引き波を立てながらコイが幾つもクルージングしている。「居る居る。しかしちょっと遠いな〜」と考えながら水際まで行く。岸辺はコンクリートで固められているが、水面までは僅かしかなくしゃがめば手の届く高さ。眺めていると、キャストエリアに回遊が現れた。急いでリールからラインを引き出し、進行方向前方にフライを落とす。少しラインを手繰って距離を合わせて回遊を待つ。コイは真っ直ぐフライに近付いてきたがそのままフライを無視して通過してしまう。「??」当然口が開いてフライが口の中に漁場に出撃するカワウの群れ入って行くと期待していたのに、裏切られてしまう。それでも回遊はあちこちに見られるので、一番近くの頭を狙ってキャストを続ける。しかしどれもフライのすぐ横を無反応に通過していく。しばらく様子を見ていると、コイの口の開き方が[掃除機ライズ]なのに気付く。特定の餌に向かうのではなく、一面に浮いているらしい小さな餌を吸い込んでいるようだ。それでもその回遊に向かってしつこくキャストを繰り返し、上流から回遊して来た1尾がやっとフライに喰い付いてくれた。しかしそれは鰓下へのスレ掛かり。それでも[1尾は1尾]と納得して次を狙う。次の反応はしっかり口を開けてフライを吸い込んだ。「やっと来た」と喜んで目の前まで寄せ、ネットを用意して頭を水面に出したところで外れてしまう。足場が水いつもの鉄橋下でいつもの釣果面から少し高くなっているので頭を持ち上げる高さがいつもより高くなって外れたのだろう。気を取り直して次を狙い、直ぐにヒットしたがこれも同じ取り込み直前で外れてしまう。それ以後は取り込み時に出来るだけ低く構えて掬うことで何とか2尾取り込めた。一息ついた時、上空をカワウの群れが上流を目指しているのに気付く。堰の上の送電線に止まって夜を過ごしたカワウが一斉に出撃していくところだった。これを見送りながら2尾追加したところで、周辺での反応が消えてしまいポイントをいつもの京王線付近に変える。到着直後に鉄橋の下を上流に向かう影を見つけ、直ぐにヒット。それから鉄橋の上流のいつものポイントで74cmと71cmの大型を連続ヒット。合わせ切れを挟んでもう1尾追加したところでこの筋を期待していたのだが反応がなくなる。下流の堰堤前から一気に鉄橋下に移動したので、そこまでの間を探りながら移動して4尾追加。いつ雨が降り出して水位が上がるかも分からないので、中州への渡渉を諦め上流部へ移動する。降っていた雨も止んで雲の切れ間が広がり辺りは徐々に明るくなっていく。その為川沿いを散歩する人が出てきて、[雨で人出が少ないから]と期待していたのに裏切られてしまう。護岸沿いの反応は少なく2時間かけて鉄橋まで移動しても、3尾しか追加できなかった。終点まで来た時、目の前の流れに浮いたり潜ったりしている水鳥を見つけた。そう言えば最初のポイントに着いた時、水面を走るように移動して行くのを見たあの水鳥だ。鳩より少し小さな鳥で、水面に浮いていたと思うとすぐに潜り、少し離れた所に浮き浮いたり潜ったりと忙しいカイツブリ上がる。それが目の前に浮き上がった時、クチバシにオイカワ位の小魚をくわえていたがこちらに気付いたのかくわえたまま潜り、少し離れた所に浮き上がってから、飲み込んでいた。帰宅後画像を調べたら、カイツブリだった。上空の雲も薄くなり日差しが出るようになって少し暑くなり始める。戻り道での反応を期待して上流に向かったが反応がない。途中、ルアー釣りの若者がコイを掛けて岸辺で戸惑っている。近付くと「魚を掴む物を持ってますか?」と声を掛けてきたので、黙ってネットを差し出す。取り込んでから「ありがとうございます。ネットも持たずにちょっと無謀ですね」と話しかけてきた。スモール狙いでルアーを投げていてコイが掛かったみたいだったが、コイはスレではなくルアーは口に掛かっていた。フォー上流部のワンドの様子も見たセップでルアーを外してあげて採寸し「68cmですよ。いいサイズですね」と話す。色々お話をしていると「以前釣れたこの魚は何でしょうか?」と携帯の画像を見せてくれる。「ニゴイですね」と答え、しばらくお話をした後上流に向かう。終了には少し時間が早い気がしたので、まだ様子を見ていなかったポイントへの流れ込みの横のワンドに行ってみる。水深が浅く底に生えている水草が水面に見えて、コイの姿は見えない。それでも[少し奥に行くと居るかな?]と様子を見に行く。水面をよく見ていると水草の間でゆっくり動くコイの姿が時折見えるので草深い斜面を途中まで降りて様子を見る。岸近くに回遊してくるのを待って、後の草にフライを引っ掛けながらキャストを繰り返し、何とか17尾目をヒット。近くへの回遊がな最下流部でも1尾をゲットくなったので、切り上げようとバイクに戻るが、最下流の堰堤前の様子が気になった。と言うのは釣り始めたところが最下流部ではなかったので、気になっていたからだ。護岸を最下流部まで移動し、二ヶ領用水の取り入れ口前まで行って様子を見る。水深を知りたくてロッドを水の中に差し込んでみたがロッドよりも深い。岸沿いにゴミが漂い、そこにコイの口がひとつ現れた。ウロウロと移動するが、その先を狙ってキャストし18尾目をゲット。雨の期待は裏切られたが、広範囲に探ったおかげでの18尾は、まずまずの釣果だった。


カイツブリ


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