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産卵期のみの期間限定釣り場(2012/3/10)伏流水の流れる期間限定釣り場
3月10日、前夜から降り続いている冷たい小雨は午後には上がるとの予報で、Eエリアの産卵状況を確認するため、登戸に行きました。多摩川を渡る橋の上から眺めた本流は少し濁りがある。水位は二ヶ領堰堤の溜まり水のためハッキリは判らない。橋を渡り河川敷に降りてポイント横に到着。いつもの様にタックルを準備しながら流れを見るが、回遊しているはずのコイの姿が見えない。[ここに居なくてもあそこには居るだろう]とあの産卵ポイントに直行。静かに近付いて流れをここから伏流水が流れ出している見るがコイの動きが見えない。[水温が下がったのかな?]と計ってみると15度あり、手を入れてみると暖かい。[この伏流水はどこから来るのかな?]と上流部を探りに行く。ポイントの流れ込みに数尾の鯉が居て水しぶきを上げて逃げていくのを見ながら上流へ。と言ってもそれ程歩くこともなくすぐに流れのない場所に着いてしまう。流れ出しと思われるところは数本の細い流れが草の中に消えていて微かに水が動いている。そこから流れの様子を見ながら下流に下る。流れの透明度は申し分なく、底までハッキリ見える。前回のポイントの一つ上流の小さなプールで水中のコイの群れが動いているのを発見。[反応するかな?]とサーチして見ると2尾が反応。[居た]とすぐにその動きを見定めてキャスト。すぐにフライにお気に入りポイントを上流側から向かって来てヒット(写真上)。これを取り込むまではもう1尾も反応していたけれど、リリースした時には反応は消えていた。次の狙いは前回のプール。上流から風が吹いているので横からではなく上流から様子を見ると、すぐ前に黒い塊が水中に見える。コイはいるのだが全く反応しない。その内左岸沿いに下流から回遊してくる姿を見つけ、進路にフライを落として2尾目をヒット。それで周辺への回遊は消えてしまう。ポイントを眺めていると下流部で反応が出た。かなり距離があるので、前回と同じ立ち位置まで移動して下流側を狙う。今度は右岸沿いにやって来たのをヒットして3尾目。しかしそれでここでの反応は消えてしまう。群れは一列になって移動しているがサーチもフライも全く無視。[もう少し経てば回復する浅い流れにいくつも回遊していたかな?]と考え下流へ移動。前回多くのコイが逃げ惑っていた途中の流れを、そのまま渡るのはもったいなさそうなので、少し離れた所からサーチして見ると元気な反応が出た。岸辺に生えている木が邪魔で、反応する口の前にフライを落とす事ができない。落としどころを考えているとコイは少しずつ下流に移動して行く。やっと木の間の隙間の前に来たので[ここなら]とキャストすると直ぐにヒット。取り込みはすぐ下流側にある浅いワンドまで誘導し、ポイントにいる他のコイを脅さないようにして取り込む。これをリリース後ポイントでは反応が続いていてすぐに次をヒット。同じようにワンドに誘導しようとしたが意外に力が強く、広範囲に逃げ回られて時間が掛かってしまった。取り込んで見ると77cm(7.2kg)の大伏流水から逃げてきたコイが物。その為コイは全て直ぐ下流の本流に移動してしまう。本流は伏流水からの流れ出しまからワンドが広がっていて、浅い流れ出しには上流から逃げてきた無数のコイが水面下に見える。しかしどれも水面には全く興味を示さない。そんな群れの中に対岸ギリギリで水面に反応するのが居た。見るとかなりの大型で、しかも2尾も。その動きを追いながら移動先を探っていると、サーチを追いかける様にどんどん下流に行ってしまう。中州の先端まで追い掛けたがコイはフライの届かない所に行ってしまう。[いつか戻って来るだろう]とキョロキョロしながら、水面に出るコイの反応を探す。暫く反応が無かったが、少し離れた右岸前にやっと反応が出た。追い風なのでフライは楽に飛んで行きコイから少し離れた位置に着水。水静かなワンドを回遊している面への反応を繰り返しながらフライに近付いてくる。[次はフライだ]の期待通りに頭が現れ6尾目。その10分後にもう1尾が同じコースで回って来た。これも狙い通りにフライを落として7尾目。暫くすると突然目の前の水面に大型が浮いてきた。それは岸に向かってゆっくり移動して行く。対岸前まで行ったところで下流に向きを変える。[ここだ!]とポイントを絞ってキャスト。フライは予定の位置より少し遠いところに落ちてしまう。コイはすぐ横に居るから動かすわけにいかない。そのまま待っているとコイの方からフライに向かって行く。[来るぞ〜]と期待していると、フライの直前で動きが遅くなり水面に向かって来る。そして頭が水面に現れた瞬間に水しぶきを上げて潜ってしまう。コイがフライに向かって浮い堰の下は増水中てきたところにはティペットがあり、これがコイの頭に触ったのだろう。落とし場所がもう少し手前だったら、フライの横から喰い付くことになりヒットしたかもしれない、と思うと落とし位置を間違えたことが悔しい。それから暫く戻って来ることを期待して待っていたが現れず、ここを切り上げて堰の下に移動。岸辺から眺めると流れは激しく水量が多いことがすぐに判った。最初のポイントはワンドになっているし、流れは伏流水だから濁りもない。本流の水位に驚きながら石組み護岸を下流に下る。お気に入りの下水前に来てみると、前回ほどではないが水位が高く、水面にコイの反応は見えない。水中を眺めるとコイが動いているのが微かに見える。[沈めてみるか]とインディケーターを取り付け、新しく作った[ウエイ石組み護岸前では反応ナシトなしで水中を漂う]フライを結ぶ。底に並ぶ石組みの間を狙ってフライを落とし、いつ来るか分からない回遊を待つ。幾度も同じコースを流して、やっと8尾目を釣り上げる。しかしそれ以後反応が無くなり、下流へ移動する。しかしどこも流れが速く、護岸前に反応が出ない。石組み終点近くまで来た時、石組み終点にルアーマンがいてマルタをヒットしていた。[この増水が治まればマルタのシーズンがスタートだな]などと考えながら、少し早めだが終了にする。期間限定のポイントで1時間半で7尾はまずまずだが、後が続けばもっとよかったのに。



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