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思いもかけないところ集まっていて (2012/8/12)こんな所に居るとは思っていなかった
8月12日、前日、多摩川の下流部で引っ掛けて取り込み持ち帰って刺身で食べた
のダツの残った頭を干物にしてみる。塩をして虫が付かないようにしてぶら下げる。前夜ぶら下げた時、口を開いておいたのに閉じていたのでもう一度開いてから、いつもの日曜日のように二子に出漁。兵庫橋上は無人で少し風があり水面が波立っている。しばらく雨が降っていないので水位も少し低め。流れの透明度はいつも通りで余りきれいとは言い難い。それでもコイの反応を期待してお気に入りのせっかく釣れたのだから頭を残しておこうと[虎の門]前に入る。色々倒竹の処理をしておいたからポイントの奥まで狙える。時折吹く強めの風に手こずりながらも、ポイントの奥を狙ってフライを落とし様子を見るが、コイの反応自体が無い。フライの落とし位置を少しずつ変えながらキャストしていてフライのすぐ横に居たアカミミを引っ掛けてしまう。このアカミミは2009年の9月に初めて会い以来の5回目で2年ぶりの再会だった。その後もコイの反応は出ない。上流からサーチして[虎の門]の奥での反応を期待するもなかなか反応がない。[何処に居るのだろう]とキョロキョロしている時、急にフライが水面から消えた。アカミミかもしれないなどと考える前に腕は動いていて、手元に重さを感じたときに[アカミミ?]と思ったがすぐに強い引きで[コイだ]といつもの様な流れで考えを修正する。開始から30分での1尾目はここにしては早めのヒット。[やった〜]と喜びながら[今日の1尾目だから]と取り込みは慎重になる。動きは素直でなく取り込みに時間が掛かったが何とかネットイン。61cmのまずまずサイズ。目の前を沈んで移動して行くコイの姿が幾つも見えるので、移動の筋にフライを落としてみるがフライの真下を何も無いかのように無視して通過する。[虎の門]前での反応が無くなったので上流の[崩れ護岸前]に移動。しばらく反応がなかったがやっと対岸ギリギリに反応が出た時、慌ててピックアップして、手前に沈んでいたアカミミを引っ掛けてしまう。こいつは今年の7月以来3回目の出会い。コイの反応は数回在ったがキャストしたフライに反応はしてくれない。その内、時折出てポイントの奥を流していた数少ない反応も消えてしまったので[虎の門]前に戻る。先に釣り上げたポイントの周辺を流していて、水面に垂れ下がった倒竹の葉っぱ向こうでフライが見えなくなったとき、急にラインが引っぱられ向こう合わせでヒット。強い引きに反射的に腕が動きロッドを立てたが、コイはすぐ横の倒竹に下には入り込み、ラインを引き出す余裕もなく一気の引きにブレイク。倒竹に絡んで切られたのではなく、向こう合わせの引きに強く合わせすぎてしまったからだろう。反応が無くなったでもう一度[崩れ護岸]前に行くがやはり反応ナシ。再び[虎の門]前に戻って様子を見ていると、先程ブレイクしたところと同じ場所にフライが流れたとき、水しぶきの水音が聞こえた。反射的に合わせるとヒット。今度は落ち着いていた通り過ぎるかと思っていたらので最初の引きに上手く対応でして2尾目をゲット。しばらく周辺で次を期待してキャストを繰り返したが反応ナシ。下流に移動しながら様子を見ているとき、目の前を沈んで移動しているのを見つける。様子を見ていると一気に上流に行ってしまうのではなくゆっくり向きを変えて対岸に向かう。僅かな可能性を期待して、向きを変えた先にフライを落として見る。コイはゆっくりフライに近付き、フライに向かって浮いてくる。[エッ?来るの?]とその反応に驚きながら、落ち着いてフライが口に入るのを見届けて合わせる。ラッキーな3尾目を釣り上げたがそれ以上は期待できそうにないのでここを切り上げて下流に移動。移動先は兵庫橋下流の二子橋の橋桁周り。水辺に降りようとした時、目の前の浅瀬にコイの姿が幾つも在るの居るはずだったのにを見つける。コイを脅さないように上流側から回り込み、コイの前にフライを落とすが無視。周囲を見ていると、すぐ横の橋桁直下の深場に幾つも浮いて回遊している。今まで気にしていなかった場所で、居るとは思わなかったところ。浅場からの落ち込みのすぐ前に落として待っていると右から2尾が回って来て後方の1尾が素直に口を開き、フライを吸い込み4尾目。水は濁りがあり水中の様子は全く見えないが水面に浮きながら移動するのは良く見える。その前方に落として待つと、すぐに次が喰い付いて来て5尾目。全く期待していなかった場所で連続ヒット。ここまでは良かった。しばらく様子を見ていたが反応しなくなったので移動。橋桁裏を回り込んで下流の様子を見ようとした時、若者二人に「藤田さんで仲良く二人で話し合いながらすよね」と声を掛けられる。一人は関西から仕事で東京に来たついでに友人と一緒に多摩川でコイを釣っていると言い、その友人は[お久しぶりです。以前にお世話になった高野です」と名乗ってくれる。これからもちょくちょく多摩川に来るので年券が欲しいと頼まれ「次回までに用意しておく」とを約束。二人と別れ下流のポイントの様子を見るが全く反応が出ない。そのまま本流に移動し二子橋から下流の様子を見ると、先程の二人が下流に居る。一人は帰り際に挨拶をしてくれる。高野君はしばらく頑張っていたが釣れないようで、やはり挨拶をしてくれて帰って行く。その二人のいた場所の上流の岸辺で反応が出た。岸沿いは巻き返しと強い横風でフライが思ったところに流れて行かない。幾度も流し直してポイントに流れ反応はあったが流れが複雑でて行く筋を探したが、筋が見つかる前に反応が消えてしまう。そのまま下流に移動するが、下流では反応が見つからない。いつもの[最後の砦]向かい掛けたとき、先程立っていた場所の前でコイの動きが見えた。静かに横に行きキャストしてみたが反応しない。再び橋桁下から下流の様子を見ると、流芯と岸側の境目とで反応が出る。フライも見難くなってきたが、反応すれば水面の変化で分かるからしつこく流してみる。しかしフライに反応のないまま日没終了。期待した場所では釣果無しで、期待していなかったところで釣果あり。今日は厳しかった。




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