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濁りのきつい流芯を避けて用水周辺の緩い流れで(2014/6/28)本流は濁りと増水
6月28日、浅川の水位を確認すると、少し増水気味だったが6月の出漁が少ないので[何とかなるだろう]とカッパを着込んで出掛ける。
 水位が高いだけと思っていたら、途中で見えた多摩川は濁りも残っている。
 いつもの平山橋に着いてみると流れは茶色の濁りで勢いよく流れている。[ここまで濁っているとは…]と予想の甘さを後悔しながらも、どこで釣れるか考える。流れを見るかぎり、平山橋右岸からは竿を出す場所がなさそうなので平山橋を渡って左岸に回り込む。橋の袂にバイクを停めて足元の[旭が可能性のあるポイント丘排水出口]と[東豊田用水]のオーバーフローが合流する所を眺めると、排水からの流れ出しの両側に黒い影が浮いている。本流は勢いよく流れているが、流れ出しのプールは流れが穏やかで濁りも微かに弱い。最初の狙いは流れ出し左側の水没した草の陰。
 下流側から静に近付いて様子を見ると、水没した草の間に頭が浮いている。その頭の前に向かってキャストするが、周辺にゴミが多くてなかなかフライを見つけてくれない。落とし場所を色々変えながらキャストしているうちに、岸辺の草にフライを引っ掛けてしまう。コイの姿も見えなくなっていたのでフライを外しに行く。
 [他に何処で釣れそうかな?]と周辺を見回すが目の前のポイント以外はどこも岸辺まで速い流れでコイの姿が期待できない。[ここで粘るしかないか]と再び採寸前に逃げられた現れるまで待つ。
 やっと頭が現れたので、今度は慎重に落とし位置を狙ってキャスト。茂みの周辺で何とか2尾釣り上げる事ができたが、姿は消えてしまう。
 次に見つけたのは排水出口の右側のオーバーフローとの間にできた巻き返し。排水前を渡って巻き返しの横からキャスト。すぐに元気な反応が出てきてヒット。しかし、これは岸辺で記録撮影中に暴れて足の間をすり抜け流れに戻ってしまう。足場が少し傾いていることは判っていたが、逃げられてしまうとは思いもしなかった。サイズを測る前で画像もないから釣果にならない。
 目の前の反応が途切れたので、東豊田用水の様子を見に行くが、水位が高く橋の下のコンクリートの縁からも溢れだしているので上流を諦める。こうなると釣れそうなポイント中州の巻き返しの中でがこの周辺にはない。
 釣れそうなポイントを探しに一番橋下に移動。期待できるのは[東豊田用水]の水門前。ここも用水からの出口のプールに巻き返しがあり、本流との境目に頭が浮いている。用水からの流れ出しは本流に比べて透明度が良く、その境目に幾つか回遊しているのが見える。
 合流点で1尾追加し、用水出口の水門前の透明度のいい流れを覗き込むと、数尾が上流を向いて流れてくる餌を待っている。その前方にフライを落とし、目の前を流すと飛びついて来てヒット。次もその直ぐ下流でヒットし連続でゲット。しかしコイの姿は消えてしまう。
 次に可能性のあるのは下流の[上田用水]の取り入れ水路。上の歩道に登り、流れを見ながら下流に下る。途中の流れはブロック帯の上から岸辺まで勢いよく流れ用水路の中でていて、コイの姿は見られない。
 コイの姿が見つかったのは用水土手の内側で流れが緩くなり始めたところから。岸辺沿いに、あるいは対岸の土手沿いに回遊してくる姿が幾つも見える。
 後の斜面にフライを引っ掛けないように注意しながらコイの進行方向にフライを落とす。しかしフライの下を素通りしてしまう。[エッ?どうして]と驚きながら次の回遊の前に落としてみるが、これも素通り。あわててサーチして見るが、サーチの下を何も無かったように通過して行く。[ん〜、食性が違うのかな?]と考えフライの色をあれこれ変えてみるが反応しない。
 悩んでいると少し下流でサーチへの反応が出た。急いで下流の反応の前に行きキャスト。すぐに頭が現れてやっとヒット。同じように反応した奴をゲットしたが、その思いがけないところで2尾後はフライを無視。下流に続く用水下流にも反応は幾つも出ていたが、喰っているものが違うようなのでここを諦め次のポイントに移動。
 次は[浅川第五排水出口]の水門前。[上田用水]のオーバーフローとの合流点。手すり越しに水門前を覗き込むと足元で反応がある。フライを足元に垂らして反応に合わせ2尾を連続ヒット。
 反応が消えたので流れを本流に向かっていると、途中の水路で反応が出た。いつもは浅い流れで下流側からの回遊はほとんど無いところだが、本流が増水しているため、避難してきたコイが幾つも集まっていた。期待していなかったポイントで幸運な2尾を釣り上げた後反応が消えたので次のポイントへ移動。
 [次は本流かな?]と下流を眺めると、先程の流れが本流と合2尾ブレイクの後流することなく左岸を流れている。様子を見ると元気な反応が幾つも出る。流れ込みからの遅い流れにラインを載せて、反応の前にフライを送り込むと直ぐにヒット。取り込みの様子を撮影しようとデジカメを用意している時、一気に走りだしラインの送り出しが間に合わずブレイク。ティペットを取り替え次をヒットしたが今度は合わせ切れ。痛恨の2尾連続のブレイク。反応の少なくなった中からやっと次をゲットしたが、完全に反応はストップしてしまう。
 ここの本流の流れは右岸に向かってカーブしていて、左岸前は浅瀬が広がっている。その浅瀬にコイの尾鰭が幾つも水面に見えるが、みんな底餌に夢中になっている。そんな中水面に反応するのがいて1尾追加。
 その下流で流れは広い浅瀬が広がり左岸にぶつかるが、その瀬岸際から引き出しての先に広がる深みに幾つも黒い影が見える。しかしそれに向かって流したフライはことごとく無視されてしまう。[食性が違うのかな?]と眺めてみるが、水面近くに浮いたままほとんど動かない。
 反応を探していると少し下流で反応が出た。緩い流れ込みにラインを載せて送り込み何とかヒット。ここまでの釣果は13尾。雨なので[そろそろかな]と切り上げる途中で、排水出口でもう1尾追加して合計14尾。
 いつもは本流に広がっているコイが濁りを避けて岸際の緩い流れに集まっていたためか久しぶりの好釣果。
 増水覚悟での出漁だったが好釣果が嬉しい。



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