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新作フライ、最終報告(2003/4/6)
4月6日、年末から挑戦している新作フライの最終報告です。
色々試した新作パターンですが、落ち着くところに落ち着いたみたいです。水面に対して針先を上に向ける[背面浮き]パターンは机上では何とかなったのですが現場では[背面浮き]が安定しない。しかも背面に向けるとフッキング率が落ちると言う結論に達しました。このまま諦めるのは納得行かないので色々試した結果、このパターンが落ち着いたのは[新フローター]を使った[Chubby-V]と言うことになりました。以前の[chubby]と違うところは「ボディとフローターが一体化したパターン」と言うことです。以前のフローター[小丸棒]は接着/塗装を全く受け付けず、そのまま使うしかありませんでした。使っているうちにヤーンが後方で一塊りになってフローターと分離して見えるのです。鯉の反応が悪くなるわけではないのですが使っていてやはり気になる。ヤーンをフローターに接着することによっていつまでも[一塊り]の姿がキープできるんです。新しいフローターの素材は、マスの[初期の裏浮き]用に試した素材で、マスには歯があって耐久性が問題だったのですが、鯉は歯がないので全く問題なし。この素材を直径6mmに打ち抜き[新フローター]としてみました。浮力は問題ないし、接着剤が使えるし色も付けられる。近いうちに[作り方]を[どんなフライで]のページにアップします。
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ボディのヤーンを下巻きしたシャンクに取り付けて、アイ側にフローターを1cmほど余して縛り付けVの字にする。後側のフローターの後にボディのヤーンを瞬間接着剤で接着し、前後のフローターの間に、ヤーンの前方部分を摘んで挟み込む。ヤーンを挟んだまま前後のフローターを瞬間接着剤でくっつける。フローターのサイドのヤーンもフローターに接着して使用中に分離しないようにする。一本になったフローターの長さは、水に浮かべて浮力調整をして決める。フローターを長めに残すと遠くからでも認識できる。仕上げのボディをトリミングして完成。
フローターにヤーンと同じ色の油性マーカーで色付けすると全体が一色のパターンが出来上がる。当然スレッドも同じマーカーで色付けすること(笑)
フックを小さくし(0.8号)太さ5mmのフローターを使い、極限まで小さくトリミングすると、フライにスレ切った鯉のも有効なMicro-Chubby-Vが出来上がる。大型のフライにも6mmの太さがあれば十分浮力をキープしてくれる。何しろフローターをダブルで使うのだから浮力は十分ある。
フローターを横に並べたパターンも試したのですが、前後に並べて全体をスリムに仕上げた方が掛かりがよかったです。
タイイングページ(Chubby-V)をアップしました(2003/5/7)。
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もう一つ作ったのが[やけくそパターン]の改良版。フローターをスポンジの中にスッポリ埋め込むタイプ。以前のパターンと違うところは、最初にフローターを止めてしまうことです。その後スポンジをホットドッグのパンのように真ん中に切れ目を入れてフローターに被せるのです。この時、スポンジの奥から順番に瞬間接着剤で止めていくこと。フローターの表面全体がスポンジと接着されていないと分離して剥がれてしまうことがあります。最後にシャンクを隠すようにスポンジの両端をくっつけると、スポンジからフックだけがでているシンプルパターンの完成です。ただしこのパターンは本当にパンそっくりなので鳥が摘んでいく可能性があります。くれぐれも注意して下さい(笑)
それともう一つ、スポンジの強度の問題で耐久性はそれほどよくありません。普通に釣っている間は問題ないのですが、スポンジ部分だけを摘んで鯉の口から外そうとすると壊れることがあります。隠れたフローターを掴むようにすること。また、フォルスキャストの時は後に気を付けて下さい。護岸などにぶつけると壊れる可能性が高くなります。くれぐれも優しく扱って下さい。
こちらも[作り方]のアップを予定しています。
●最終パターンのタイイングページ(Shock-pan)をアップしました(2003/5/13)。


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