line

最終報告の改良型(笑)(2003/4/10)
4月10日、最終報告をしておいて、まだしつこく改良?しています(笑)[やけくそパターン(2003/04/06)]はフックが水平になっているので鯉にはどの方向からもしっかり見えてしまう為か見切りが少しあった。せめて正面からはフックが見えない姿勢([Chubby]と同じように垂直)にならないか?と言うことで考えたのが[やけくそパターン-V]。フローターがV字なのと垂直に浮くのでの[Vertical(垂直)]の[V]をくっつけた(笑)
line    
フローターをアイの側に寄せて取り付けることによってフライは垂直に浮く。これが[Chubby]の垂直理論で、この[改良型やけくそパターン]も垂直に浮かせるためにフローターを前方に取り付けてみた。浮力を稼ぐためにフローターはV字にする。長さと太さ、取り付ける位置、スポンジの大きさ等を検討した結果、フローターは5mmを使い、上部は後方に向かって斜めにカットすることにする。ところがフローターを全部隠して、後部をシャンクに止めるには、スポンジが大きくなりすぎる。小さくすると上面のスポンジが薄くなり、大きな泡があると接着し難いことがある。切り込みを浅くするとフローターはカバーできるがシャンクまで届かない。無理矢理シャンクに止めるようにするとフローターの前部が隠れない。いくつか作っているうちに「シャンクにまで止める必要があるのかな?」と言う疑問が湧いてきた。実際にフローターだけに接着しても、水平パターンに比べるとフローターとの接着面が広いので強度的には強そうだ。シャンクに止めることをやめ、フローターだけに接着するとスポンジは少し尻上がりになったが、逆に[ふところ]が広くなり[ふところ]問題も解決した(シャンクにまで止めていた水平パターンでは、スポンジの後部の底面を少し斜めにカットして掛かり難さを防いでいた)。実際にキャストしてみないとフローターの強度がどこまで耐えられるか判らないが、問題はなさそうだ。しかし、水に浮かべてみるとフローターの位置とスポンジの大きさ、及びフックとの位置関係なのか、浮き方がどうもおかしい。一番重いはずのフックがこんなに前に向くのはの余りにも不自然だ(写真:上中)。ティペットとフックの角度も狭いので浮き姿勢に影響がでそうな気がする。
フローターの前部がスポンジから出ているとどうなるだろうか?接着面が少なくなるので強度的な問題があるが、もう少し垂直に近く出来ないだろうか。スポンジからはみ出したフローターは水面に出るのだから鯉には見えないし、逆に釣り人にはフライが見易くなるだろうし・・
    
等と考え、早速[やけくそパターン-V2]の開発を始めた。スポンジとの接着面を少しでも広くするためにフローターは少し太い6mmに変更。V字の前方を長く残し後を斜めにカットして、浮力の中心を前方に持っていく。スポンジも傾きに合わせて斜めにくり抜く(ポンチで斜めに打ち抜くと簡単)。瞬間接着剤をフローターの上面(カットした面)だけに浸け、スポンジを広げて位置を合わせて接着する。次に両サイドを順に接着し、スポンジとフローターが完全にくっつくようにする。瞬間接着剤は少し多めに付けないとスポンジを広げてい間に乾いてしまい付き難い。また、接着時にスポンジを押さえ過ぎると、接着剤がスポンジの中まで染み込んで元の形に戻らなくなる。水中姿勢は期待にかなり近い形になったが、スポンジの厚みによって傾きの角度が変わることに気が付いた。スポンジを薄くすると傾きが緩くなり突然水平に浮き出す。スポンジのにある程度の厚さを持たせると、見た目には不自然だけれど安定した姿勢がキープできる。フローターの向きがフックの重心線からズレると横になってしまうことがあるので、必ずフックの中心に止めること(特にスポンジの幅を狭くすると)。
フローターはほんの僅か(2mm程度)だが水面に出ているし、ティペットに引かれるとフライが起きあがるので位置確認も容易だ。初期パターンはほとんど水面に出ていなかったことを考えると、かなりの距離からでも確認できそうだ。
早速、今週末に実釣テストだ!〔釣れるといいな〜)
●最終パターンのタイイングページ(Shock-pan)をアップしました(2003/5/13)。


line
サイトマップへ
Copyright © 2003 Katsumasa Fujita